25/11/2024
【真善美の経営計画】
本日のメルマガです。
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お世話になります。
一般財団法人日本アントレプレナー学会の清水です。
さて、間もなく開催の仕組み経営サミットですが、
テーマは「仕組みで勝手に成長する経営計画の創り方」です。
昨年も同じテーマだったのですが、
その際、仕組みで勝手に成長する経営計画の特徴を「真善美」に例えてお話しました。
今日はその一部をご紹介させていただきます。
まず、真善美の「真」から行きましょう。
■「真」とは真実を追求する知性の事とされています。
会社経営においては、
・事業環境の正しい認識
・正しい自己認識
この二つが経営計画を考えるうえで最初のステップとなるものです。
■事業環境の正しい認識
環境の変化に対応できるかどうかが会社の生死を決めるというのは良く知られていることですね。
経営計画が世の中の動きと関係なく立案されてしまっては、計画倒れになるのが目に見えています。
事業環境の正しい認識とは、
ちょっと先の未来に起こることの兆しを察知することです。
■二宮尊徳は、ある年、食べたナスの味の違いから冷夏を予感し、稲が育たない可能性を察知しました。
そこで農民に冷害に強いヒエやアワ、大豆の栽培を勧めました。
翌年、予想通り天保の大飢饉が発生しましたが、尊徳の指示によって桜町領では餓死者が出ず、他の村にも食糧を届けて命を救いました。
これは事実ではなく、彼を神格化するための伝説だという話もあります。
いずれにしろ、未来に起こることの兆しを捉えることの重要性を教えてくれます。
■マイクロソフトのビルゲイツやアップルのスティーブジョブズは、
コンピューター時代を予測して成功しました。
しかし彼らも完全にゼロから未来を予測したわけではありません。
たまたま雑誌に載っていた初期のパソコンを見て、未来を知ったのです。
ピータードラッカー氏は「既に起こった未来」と表現していますが、現在に未来を見ることが大切であると言えるでしょう。
■正しい自己認識
次に、自己認識です。
自己認識には二つあります。
まず、経営者として自分の弱み(性格や感情、思考の癖など)が会社に与えている影響を正しく知ることです。
仕組み経営では、この影響を「組織の機能不全」として9つのパターンに分類しています。
たとえば、過剰な責任感や自尊心などがパターンとして挙げられます。
■マイケルE.ガーバー氏は、
”あなたのリーダーとしての能力は、あなたがすべてのことについて良く知っているかどうかによって決まるものではない。
あなたが自分の強さや弱さについて、いかにオープンであるか、いかに正直であるかによって、決まるものである。”
と言っています。
言い換えれば、いかに素直な心で自分を見ることが出来るか?ということになります。
このような正しい自己認識がなければ、偏った思い込みで計画を立ててしまうことになります。
たとえば、リーダーが「過度の業績志向」に陥っている場合、短期的な結果に過剰に焦点を当てた計画が立てられることがあります。
そして、社員に無理な目標を設定したり、過度に資金を投入してしまいます。
社員を評価する際には、弱みではなく強みを伸ばしてあげることが大切です。
しかし、経営リーダーの場合、自分のちょっとした弱点が致命的な打撃を与えてしまうことがあります。
ですから、弱みに着目することが大切なのです。
■二つ目の自己認識は、自社の価値の把握です。
一般的に言われているように、強みや弱みの分析(SWOT分析)がそれにあたりますが、
多種雑多に分析するのではなく、
自社が選ばれる本質的な理由を把握することが大切です。
これは明確なようで、実はそうではないことが多いのです。
拙著「仕組み化の経営術」にも書きましたが、
デザイナー出身の社長が立ち上げたウェブサイト制作会社の事例をご紹介します。
彼らは長年の経験から、自社が選ばれる最大の理由は、"売れるデザイン"を提供できる点にあると考えていました。
しかし、顧客に「なぜ私たちを選んでくれているのか」と尋ねてみると、”スピーディな納品"が選ばれている理由であるとわかったのです。
この事実が明らかになった後、彼らは徹底的にスピード対応に注力することに決め、差別化が可能になったのです。
というわけで今日は、経営計画を立てる際にまず最初に行うべき
「真善美」の「真」についてご紹介しました。
次回は、「善」について見てみたいと思います。