28/05/2018
もう20年以上前から先進国のIT業界では”Don’t reinvent the wheel”が標語になって、非生産的なスクラッチ開発を無くして来たが、唯一の例外が日本である。相も変わらず、大規模から零細まで、無数のソフトウェア開発会社(多くは派遣事業者)があって、多重下請け構造を作って顧客のITシステムのスクラッチ開発に勤しんでいる。大規模なシステムになると、巨額の開発費と開発期間を費やして先端技術から程遠い、遅れたソフトウェア技術者を大量に消費しながら開発が進む。出来上がったころには、もう時代遅れのシステムになっていたりする。こんなシステムは、改修するにも多大な金と時間がかかる。要するに、加速度的に進むビジネス革新や技術革新に全くついていけないばかりか、生産性の低さは半端ではない。
このような業界構造に未来は無く、いずれITシステムが「黒船」に乗っ取られて、職を失った大量の使えないソフト開発者(プログラマーやマネージャー)が日本に溢れることになる。そんな悲惨を免れるためには、一刻も早く、ソフトウェア会社のビジネス・モデルの転換と、何よりも、ソフトウェア開発者のスキル転換が必要なのだが、それが出来るためには、大規模な業界再編成しかない。目の前に十分な仕事があるから、と痛みを伴う再編に後ろ向きな経営者が多いが、老い先短い彼らはそれでも良いかもしれないが、社員たちはたまったものではない。米国のソフトウェア業界の革新の物凄い速さを目の当たりにしていると、日本の業界はもう「待った無し」の状況にあることを思い知らされる。