12/08/2026
理念も、行動指針も、売上目標も、
壁には、ちゃんと、貼ってある。
朝礼で、唱和も、している。
それなのに、現場は、動いていない。
── 心当たり、ありませんか。
問題は、意識では、ありません。
「運用」です。
──
実は、最重要領域の「要素」自体は、
どんな会社にも、元々、あるものです。
理念も、行動指針も、売上目標も、存在している。
それでも、現場が動かないのは、
意識の問題では、なく、
「運用の仕組み」の問題なんです。
特に、99% の企業が、放置しているのが、
「左側 ── 考え方」を、
「右側 ── 数値」と、同じレベルで、
運用に、乗せること。
では、運用とは、何を守ることなのか。
鉄則は、三つです。
──
【鉄則① 決めるのは、リーダー】
「自主性を重んじる」といって、
社員に、目標を決めさせている会社があります。
でも、こと、最重要領域に関しては、それは間違いです。
学校の、先生と生徒を、イメージしてください。
生徒が、自分で「カリキュラム」を作ることは、ありません。
先生が、作ります。
どういうステップを踏めば習得できるかを、
知っているのは、先生だけだからです。
私たちは「寄り添うマネジメント」を、否定しています。
「自分で決めてごらん」と、優しく寄り添って、
決める責任を、部下に丸投げする。
── 一見、優しい。でも、型を持たない人に
カリキュラムを作らせるのは、優しさではなく、放置です。
なぜ、ここまで言い切るのか。
多くの人は、良かれと思って、
自分の判断を、仕事に入れていきます。
その判断が、間違っているわけでは、ありません。
でも、全体最適で考えられない立場にいることも、事実です。
部分から見た正解が、全体から見ると、狂いを生む。
こうして、一生懸命やっている人たちの中に、
「勝手に、仕事をしている人たち」が、混ざっていきます。
本人に、悪気は、一切ない。それでも、
組織で成果の出ないことを、個人がどれだけ頑張っても、
成果には、つながりません。
もう一つ。私たちは、お客様からお金をいただく、プロです。
お客様は、その会社の「社員教育の練習台」に
使われたいわけでは、ありません。
だから、対外的には、常にプロであるべきで ──
その高い基準は、自分が良かれと思った基準ではなく、
「会社が、設定した基準」なんです。
これは、社員を信じていない、という話ではありません。
「順番」の話です。
──
【鉄則② 「社長の立ち話」に、即答できるか】
正しく運用されているかを、検証する方法は、たった一つ。
いつでも、誰でも、自分の最重要領域 ──
成果と、在り方の、両方を、そらで言えること。
ふらりと現場を歩いて、社員に聞いてみてください。
「君の、今の『最重要領域』を、教えてくれるかな?」
資料を見たり、考え込んだりせずに、即答できるかどうか。
これが、正しく運用されている、唯一の証拠です。
壁に貼ってあるか、ではありません。
口から、出てくるか、です。
そらで言えないなら、唱和はできても、
運用は、されていません。
──
【鉄則③ 「やる」か、「もっとやる」か】
最重要領域を、「できれば達成したいこと」
「努力目標」だと思っている人がいます。
これは、大きな間違いです。
成果の数字と、在り方とは、
「企業の、存続条件」そのものです。
現金が尽きれば、会社は無くなる。
理念を失えば、組織は崩壊する。
── 呼吸を「できればしたいこと」とは、言いませんよね。
存続の条件に、努力目標という、
カテゴリーは、存在しません。
あるのは「やる」か、「もっとやる」か。それだけです。
この「やらざるを得ない」という切迫感と覚悟が、
組織全体に満ちたとき、初めて、
「圧倒的な、スピード」が、生まれます。
──
第 9 回から、6 回にわたってお話ししてきた、最重要領域。
これは、組織を動かすために、
「全体」と「個」を、つなぐ、一つの構造体です。
これを、いかに最大に徹底させるか ──
それが、すべての実行力の、起点になります。
そして、人を管理する道具では、ありません。
次のリーダーが育つための「判断の型」を、
組織に残す、仕組みです。
──
今日の、ワンアクションを、ひとつ。
明日、部下の、誰か一人に、抜き打ちで、
聞いてみてください。
「君の、今の、最重要領域は、何?」
即答できたら ── 御社の運用は、本物です。
考え込んだり、資料を探し始めたら ──
それは、その社員の問題では、ありません。
運用が、まだ届いていない、という、会社の宿題です。
──
本日 8 月 11 日 (火)、Podcast「成長組織の作り方
── 動的静止から動的成長へ」 第 14 回を公開しました。
『最重要領域⑥ 掲げるだけでは、機能しない ── 運用の 3 つの鉄則』
最重要領域シリーズ、これにて完結です。約 16 分。
▼ 全編はこちら
ブログで読む (第 275 回コラム): https://www.gscj.jp/?p=12215
Spotify: https://spotifycreators-web.app.link/e/tNqbC8HVw5b
Amazon Music: https://x.gd/R0vLC
Apple Podcasts: お使いの Podcast アプリで「木村英一の成長組織の作り方」 で検索
YouTube: https://youtu.be/lyNMk8911AI
YouTube チャンネル: https://www.youtube.com/
▼ さらに深く学びたい方へ
無料メールマガジンで、5 つの要素 (距離・最重要領域・リーダー・規律・対話) の
各論深掘りや、200 社の現場から見える経営パターンを毎週お届けしています。
https://gscj.jp/mail
▼ 体系的に学びたい方へ
新刊『社長の意図通りに会社を大成長させる方法』
(エベレスト出版・2026 年 3 月刊行) で、
今回の「最重要領域」を、5 要素とあわせて体系的に解説しています。
第 3 章が、まるごと、このお話です。Amazon にて発売中。
https://amzn.to/4d4InLl
御社の社員は、自分の最重要領域を、そらで言えるでしょうか。
「うちは、貼ってあるだけかもしれない」 という方 ──
コメント欄に、感じていることがあれば、ぜひ教えてください。直接お返事します。
成長企業は、実現できる。
#成長組織の作り方 #動的静止 #組織マネジメント
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