20/05/2026
「うちは、どうも理解力の足りないメンバーが集まってしまったのかもしれない」
先日、ご支援先の K 社長から、ぽつりとこんな言葉をいただきました。
「木村さん、自分の頭の中ではね、A 地点から B 地点まで、まっすぐ一本道で見えてるんですよ。だから現場にもこう言うんです。『こっちに進めばいい、簡単だろ』 と。なのに、現場はまったく別の方向に行ってしまうんですよ」
K 社長は、20 年近く会社を率いてきたベテラン経営者です。事業は数年で大きく拡大し、社員は数十名規模。社外から見れば、順風満帆。それなのに、当の K 社長は、もう何ヶ月も同じことに悩み続けていらっしゃいました。
「あれだけ丁寧に説明したのに、なぜ動かない」
「同じことを、何度も言わせるのか」
こうした言葉を、私はこの 20 年、200 社以上の現場で、数え切れないほど聞いてきました。私自身、若い頃に同じことを思っていた一人です。だから、社長のお気持ちは本当によくわかります。
でも、ここから先は、お気持ちに寄り添うだけでは組織は変わりません。
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なぜ、こんなことが起きるのか。
リーダーの頭の中では、スタートからゴールまで一直線で見えている。それは、長年の経験と判断軸が積み重なって、はじめて見えるものです。
ところが、部下の目の前は「霧の中」 と同じなんです。
スタート地点に立って目の前を見ても、ゴールが見えない。一歩踏み出しても、方向すらはっきりしない。そんな状態で「まっすぐ進めばいいんだよ」 と言われても、どこがまっすぐなのか、どちらに進んでいいのか、わからない。
歩き出して 5 歩、少し顔を上げたら、もう方向がぶれてしまっている。本人は、ぶれていることに気がついてさえいない。
これが、私が「経験値の差が組織を止める」 と呼んでいる構造です。
伝わるか伝わらないかは、話し方の問題ではないのです。部下の目の前に何が見えているか、それで決まるのです。
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唯一の解は、リーダーがこまめに「こっちだよ、そっちじゃない、こっち」 と方向を指し示し続けること。そして、それを一人のリーダーの気合いに頼らず、組織の新しい習慣として埋め込むことです。
私たちはこの「組織の新しい習慣を作る」 ことこそをマネジメントと定義しています。マネジメントとは、社員の「できる」 を作ること。リーダーが「できる」 を作らない限り、組織は動きません。
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昨日 5 月 19 日 (火)、Podcast「成長組織の作り方 ── 動的静止から動的成長へ」 第 2 回を公開しました。
『直接話せば伝わる』 という大きな誤解 ── 経験値の差が組織を止める
K 社長と同じ悩みを抱えていらっしゃる中堅オーナー経営者の方に、ぜひ聴いていただきたい 約 11 分です。
▼ 全編はこちら
ブログで読む: https://www.gscj.jp/?p=12142
Spotify: https://open.spotify.com/episode/6wmfIylIhEorTPKwg795ZL
Apple Podcasts: お使いの Podcast アプリで「木村英一の成長組織の作り方」 で検索
YouTube: https://youtu.be/z4PQhjo7v6Y
▼ 体系的に学びたい方へ
新刊『社長の意図通りに会社を大成長させる方法』(エベレスト出版・2026 年 3 月刊行) の序章で、今回の構造をより体系的に解説しています。Amazon にて発売中。
御社のリーダーは、霧の中の部下に「まっすぐ進め」 と叫び続けて疲弊していますか? それとも、「こっちだよ」 を組織の習慣として埋め込んでいますか?
コメント欄に、御社で起きている「霧」 の事例があれば、ぜひ教えてください。直接お返事します。
#成長組織の作り方 #動的静止 #マネジメント
木村英一の Podcast「成長組織の作り方 — 動的静止から動的成長へ」 第 2 回【今回のテーマ】「直接話せば伝わる」 という大きな誤解 — 経験値の差が組織を止める「あれだけ丁寧に説明したのに、なぜ動かない」「同じこ....