05/06/2026
【平戸市民病院 地域医療研修】
続きまして、T先生の研修レポートをご紹介します。
急性期から慢性期、訪問診療まで、地域に根ざした医療の現場で多くの学びを得た4週間。患者さんの生活を見据えた医療の大切さや、「全身を診る医師」を目指す思いが綴られた研修レポートです。ぜひご一読ください!
写真は、研修最終日の本日、同期の皆さんと別れを惜しみながら記念撮影です。お互い、いい同期に巡り合えたこともかけがえのない宝ものです✨
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名前:K・T
所属:横浜市立市民病院
研修期間:令和8年5月11日~令和8年6月5日
5月11日から4週間、平戸市民病院にて研修をさせていただきました。地域研修では普段の研修病院とは異なる環境で貴重な経験をさせていただき、数多くの学びがありました。
研修中、まず驚いたのは平戸市民病院の役割の広さです。平戸市民病院は急性期病院として24時間、救急搬送を受け入れているだけでなく、回復期・慢性期病院として地域包括ケア病床を有するほか訪問診療も行っておられます。また、予防医療として健診施設の役割も担っています。出発前、地域医療研修は診療所での外来研修が主だと想像しておりましたが、平戸市民病院には手術室もあり、消化管穿孔の手術に入らせていただく機会もありました。症例を通して、手術により一命を取り留め回復される過程を追うだけでなく、経過の中で療養環境の問題点が浮き彫りとなることも実感しました。救命するだけでなく、患者さんのその後の生活をいかに維持するかなど、慢性期のケアまで含めた計画が患者さんを診るということだと学びました。平戸から車で1時間以上かければ設備の整った医療機関はありますが、そのような病院では患者さんの家族構成や居住環境を把握するのは難しくなってしまいます。そのため、生活環境がよくみえて、福祉サービスに繋げやすい平戸市内で急性期から慢性期までの医療を完結できることが患者さんにとっていかに重要かを知ることができました。
日々診療の中で、先生方から貴重なお話を伺う機会が多々ありました。どのお言葉も先生方の経験に基づいた非常に有り難いものでしたが、全ては書ききれないので一つだけ記させていただきます。院長先生からいただいた「自分の専門分野にとどまらず全身を診る医者を目指してください」というお言葉が特に印象に残っています。現在は専門医制度により、診療分野の細分化が進んでいます。自分の強みとなる分野を持つことは大切ですが、臓器ごとではなく精神面も含めて全身を診ることが重要であると学びました。全身を診ることで患者さんの細かな変化に気が付けるだけでなく、何でも相談できるという安心感が医師患者間の信頼関係構築に繋がると実感しました。
平戸市民病院の先生方、スタッフの皆様のサポートがあって1か月の研修を終えることができました。温かく迎え入れていただいたことに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。