株式会社亜洲中西屋(ASHU)

株式会社亜洲中西屋(ASHU) About ASHU

(English follows Japanese)

アジア各国・各地域のカルチャー・シーンを中心に執筆・編集・コーディネートを行ってきた中西多香と、日本の出版界で男性総合誌・文芸誌などの雑誌編集 およびアート&デザインをはじめとする様々な分野の書籍編集に携わってきた中西大輔により、展覧会・イベント・出版・企業とのコラボレーションワークなどを 通して、アジアと日本のクリエイティブの相互交流を促進する目的で2008年に設立。 現在は、拠点である東京をアジアにおける文化的ハブとみなし、日本とアジアにとどまらず、アジアと世界を結ぶ活動を積極的に展開している。

所属アーティスト: ファンク(シンガポール)、テセウス・チャン&WORK(シンガポール)、 ステラ・ソー(香港)、チーホイ(香港)、チェン・マン(中国)、真道彩(日本) 他


日本総代理店を務める海外企業:ドミニー・プレス(シンガポール)※印刷業



Established in 2008 by Taka Nakanishi and Daisuke Nakanishi, after her career of a writer/editor/coordinator focusing on the culture scene around Asian countries and his career of an editor in a variety of fields including mens general magazine, literature magazine, and art & design book, to promote the cross-pollination of creative scenes in Asia and Japan through exhibition, event, publication and collaborative work with companies. Considering its base Japan as the cultural hub in Asia, ASHU has been actively expanding various projects to connect Asia and the world, as well as Japan and Asia. Artist management: PHUNK (Singapore), Theseus Chan&WORK (Singapore), Stella So (Hong Kong) Chihoi (Hong Kong), Chen Man (China) , Aya Shindo (Japan )
Company agency: DOMINIE PRESS ( Singapore, Printing company)

今田早紀展「生活の底で」は、おかげさまで好評のうち無事に会期を終了しました。 art space "traffic" にご来場いただいた多くの皆さま、そして本展を応援して下さった皆さまに、篤く御礼申し上げます。
09/06/2026

今田早紀展「生活の底で」は、おかげさまで好評のうち無事に会期を終了しました。

art space "traffic" にご来場いただいた多くの皆さま、そして本展を応援して下さった皆さまに、篤く御礼申し上げます。

【本日最終日】好評開催中の今⽥早紀展「⽣活の底で」は本日6月8日(月)が最終日です(19:00まで)。15:00〜19:00まで作家が在廊します。どうぞお見逃しなく。TOKYO ART BEAT ☞ https://www.tokyoart...
08/06/2026

【本日最終日】
好評開催中の今⽥早紀展「⽣活の底で」は本日6月8日(月)が最終日です(19:00まで)。15:00〜19:00まで作家が在廊します。どうぞお見逃しなく。

TOKYO ART BEAT ☞ https://www.tokyoartbeat.com/events/-/Saki-Imada-At-Life-s-Depths/art-space-traffic/2026-04-16

QUI ☞ https://qui.tokyo/news/2604-art-space-traffic-saki-imada

FASHIONSNAP ☞ https://www.fashionsnap.com/article/2026-04-09/saki-imada-at-the-bottom-of-life/

▶︎今田早紀Q&A

ーー今年の1⽉に代⽥橋flotsam booksで開催された展覧会「⽷の翳、塵の肌」に今⽥さんが寄せたテキストには、あれらの作品とインスタレーションが、⻑い雌伏の時に「家のなかで横たわるわたしの⼼と⾝体が、布団の底、床の底、家の底へと沈み込んでいく途中で出会った、そこ(底)にひそむ⼩さなものたちの気配」を描いたものであることが綴られています。振り返って⾔葉にできるとしたら、その「気配」の様相とは、どのようなものでしたか。気配は、その後も今⽥さんの⾝近か、どこかに存在していますか。

何⽇も、何週間も、布団の中で横になっているだけの⽣活を続けていると、少しずつ、布団のそばや床に積もる埃の気配が濃くなっていきました。感覚が研ぎ澄まされていくのか、それとも私⾃⾝が布団や床と混ざり合い、部屋の⼀部になっていくからなのか。

意識が広がっていくなかで、そうした暮らしの汚れのようなものは、単なる「もの」というよりも、私以外のいきものが近くにいるような、存在感を帯びて感じられるようになりました。どこか、いきものに近い気配です。

苦しいときには、その気配を感じ取っても、掃除をすることすらままなりません。どうにもできないまま、埃はゆっくりと降り積もり、床や家具を覆っていきます。

今では、その気配は私の⾁体や⽪膚の⼀部になって存在しているように思えます。

ーー今回のステートメントからは、不安に落ち込まぬようバランスを取りながら、⽴ち上がって、かわいいもの、おもしろいことを「⽬を凝らして探している」今⽥さんの回復期の精神が伝わってきます。「⽷の翳、塵の肌」から本展に⾄る過程で、今⽥さんに起きた変化はいかなるもので、作品と制作にどのような影響を与えましたか。

今回変化として⼤きかったのは、「遊び」について思考するようになったことです。

通っている私塾・松葉舎で、半年ほどみんなで「遊びの哲学」について考えることになり、同時にガチャガチャなどの⼩さなおもちゃを集めることに夢中になったことも、きっかけになりました。⾃分がおもちゃに夢中になる様⼦をテキストにして授業内で発表したり、「遊ぶこと」そのものについて考えたりする中で、⽣活の⾒え⽅が少しずつ変わったのです。

たとえば、体の姿勢を低くして視線を落とすだけで、いつもの家の⾵景がまったく違って⾒えました。ある⽇、⼦どもと⼀緒に床に寝そべったとき、そのことに気づいたのです。

その時、誰しもが⼦どもを経験して⼤⼈になっていて、⼤⼈はただの⼤⼈ではなく、柔らかく伸び縮みするように、⼦どもになることができる、両⽅の眼差しをもった存在なのだと実感しました。それは体を低くするという、とても簡単なことだったのです。

さらに、⻑年悩んでいた⾃分の中にいるインナーチャイルドとの向き合い⽅にも発⾒がありました。それもまた、⼀緒にただ遊ぶという関係性でした。今の私の創作は幼少期、特にさみしい思いをしていた12歳の冬の私とともに、遊びながら創作を⾏うというものです。2026年現在と2007年頃の感覚が交差しながら、作品が少しずつ編まれていくのです。

遊び⼼を持つこと、おもしろがることによって、⽣活の⾒え⽅や創作は⼤きく変わりました。これまで⾒つめてきた埃や塵芥といった⾝近なものも、その眼差しを持って繰り返しの⽇常に⼩さな⽳を開ける遊びであり、わたしなりの⾯⽩がり⽅だったのです。この変化は、⼼の回復というよりも、なんてことのない⼩さな発⾒で、⾃分にとってものづくりを楽しむ本質のようにも感じています。

ーー今⽥さんは、⾔葉のレベルではご⾃⾝のヴァルネラビリティ(vulnerability/傷つきやすさ)を隠しませんが、作品表現は堅固な形式と物質性を備えています。今⽥さんの表現のスタイルは、どのように培われたものでしょうか。可能な限り幼少期にさかのぼって、表現スタイルの変遷を教えてください。

傷つきについて⼈に伝えることには、ずっと抵抗があり今でもあります。けれど、正直に、かっこつけずに作った作品の⽅が、不思議と⼼が動くのです。そうした表現は、きっと誰かの⼼にも触れるのではないかと思いはじめています。

⼩さな頃から変わらないのは、⽇常の延⻑に、妄想のファンタジーな世界を重ねて⽣きてきたことかもしれません。私は岐⾩県の⼭奥で⽣まれ育ちました。周りには⼭と川しかなく、家は温泉旅館。同級⽣は9⼈ほどで、友達の家に⾏くにも⾞が必要な環境でした。

そんな場所で、私はひとりぼっちで旅館の中や⼭や川を舞台に、妄想を膨らませながら暮らしを楽しんでいました。そうした⾒⽴て遊びのような時間が、いまの創作の源流になっているのだと思います。

遊びの題材は、いつも魔法や探検でした。地図を描いておもちゃを埋め、数⽇後に掘り返したり、⽵で作った⼸⽮を背負って、懐中電灯や魔法の杖、地図をリュックに詰めて、家の周りをほっつき歩いていました。そうした「⽣活の中を物語へと変えていく視点」は、今の制作にも影響しているのだと思います。

また、最近になってものづくりの中で意識しているのは、「いまの⾃分の果てにあるものは何か」を問い続けることです。シルクスクリーンの版を重ねることや、イメージを重ねていくことは、⾃分の内側に⽳を掘り進めていくような⾏為に近いのではないかと感じています。⽳を掘りながら、⾃分の果てには何があるのか探検しながら探しています。

ーー今⽥さんのプロフィールで⽬を引くのは、シモーン・ロシャ(Simone Rocha)とリトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)という英⽇のファッションブランドに関わってきた経歴です。⼀流メゾンのアトリエ仕事は、インディペンデントなアーティストである今⽥さんに、何をもたらしましたか。

服は、⼈が着ることで花開きます。その”⽴ち上がる”ということに宿る⽣命感、⽴体的で動的な性質には、ファッションという領域を超えて⼈の⼼に触れる表現を⽣み出すたくさんのヒントが隠されているように思います。これからの⾃分の表現も、⾃由に変容する軽やかさや、⾝体の柔らかさを持ってものづくりをしてみたいと考えています。

ーーいまも今⽥さんは、リトゥンアフターワーズのブランド「リトゥンバイ(written by)」にグラフィックを提供するなど、ファッションの仕事を続けています。表現者である⾃分⾃⾝にとっての、ファッションとアートの理想的なバランスを、どのように思い描いていますか。

理想的なバランスというものは、考えたことがありませんでした。そもそも、さまざまな⾯で「理想」というものをはっきりと思い描いていないからかもしれません。

むしろ私は、常に柔軟で、やわらかく、さまざまなものと混ざり合いながら、その時々のバランスをつくっていきたいと思っています。⾃分の作品がファッション的な表現に限らず、さまざまなかたちへと変容していくものであってほしいと思います。

ーー今⽥さんは、⾃分⾃⾝で撮影した画像に基づいて制作することはもちろん、普通は⼈が視線を向けることのない埃、髪の⽑、⽷屑といった微細なもの、むしろ⼈によっては⾒たくないものをモチーフにしています。それは、「誰もがいる世界」を「⾃分⾃⾝の世界」として再構築する営みにも⾒えますが、出来上がった作品が「誰もがいる世界」に差し戻されることを、どう感じていますか。

⾃分では、埃、髪の⽑、⽷屑に視線を向けることが特別なことだという意識はありませんでした。誰の視線の中にも含まれているものだからでしょうか。埃や髪の⽑、⽷屑といったものを、⾃分の⾒た視線で撮影し、プリントし、重ねている。ただそれだけなのだと思います。

ただ、そうしてイメージを重ねていくことで、私たちが無意識に受け⼊れている「⽣活とはこういうものだ」という感覚に、⼩さな⽳をあけることができるのではないかと感じています。それは何かを強く壊すというよりも、気づいたときに、すでにそこに開いているような、かすかな違いのようなものです。

作品が「誰もがいる世界」に差し戻されたとき、その⼩さな⽳にふと気づき、のぞき込む⼈が現れる。そのことで、⽣活が⼤きく変わるわけではないけれど、⾒え⽅がほんの少しだけ揺れ動く。そのような感覚が⽣まれたらいいと思っています。

私は作品として、その⽳をかたちにしていますが、誰しもがそれぞれの⾯⽩い眼差しを持って⽣活を営んでいます。社会はそういった眼差しの集積なのだと思うと、素朴に愛おしく嬉しく思います。

ーー好きな表現者、⽬標としてきた表現者について、具体的な名前や作品名を挙げて教えてください。

特定の表現者や作品は思いつきませんでした。

強いて⾔えば、私の家族や名前も顔も知らない先祖たちのことに思いを巡らせることが、制作の原動⼒であり、ひとつの指標になっているのだと思います。

認知症の祖⺟が書いた⽂字や、亡くなった⽗の部屋から⾒つかった古いアルバム、誰なのかわからない親類の遺影、あるいは⺟の⽣家を襲った⽔害の記憶など。そこにあるのは決して特別にドラマティックな物語ではなく、ありふれたひとつの⼈⽣で、作品として何かかたちが残っているわけではないけれど、そういったものに触れる時、⾃分の⼼は揺れ動きます。

そうしたものに対して、⾃分がどのように⼤切にでき、どのように⾯⽩がることができるのか、そんなことばかり⾃分の作品と対峙しながら思いをめぐらせています。

ーー今⽥さんがいまも通う江本伸悟さん主宰の私塾・松葉舎について、今⽥さんが得た学びという観点から紹介していただけますか。

松葉舎では、受講⽣それぞれが研究テーマを⾒つけていくことから始まります。時間をかけて⾃分が何を考えたいのかを考えます。そして⾔葉からもその思考を深めていきます。

私⾃⾝にとって松葉舎での⼤きな学びは、「⾃分の⾔葉を⾒つけること」でした。

⾔葉のもつニュアンスや成り⽴ちに⽬を向けながら、⾃分が⾔い表そうとしていることに対して、その⾔葉が本当にふさわしいのかを問い続ける。そのような思考を繰り返す中で、少しずつ⾃分の⾔葉を⼿繰り寄せることができてきました。

現在は、作品制作に⼊る前には詩のようなかたちで、⽂章を書き綴ることから始めています。そうして⾃分から出てきた⾔葉を通って、作品の輪郭が少しずつ現れてくるのです。

ーーもともと複製の技法だった版画は、今では⼀点ものの作品を制作する過程で⽤いる技法としても使われるようになりました。今⽥さんの制作プロセス(写真、ドローイング)に版画が加わったことの意味を教えてください。

もともと、⾃分の表現にどの技法が合っているのか、はっきりとはわかっていませんでした。そうした中で、偶然シルクスクリーンプリントに出会い、インクを落として版を持ち上げ、イメージが⽴ち上がる瞬間に強い興奮を覚えました。今でもその感覚は変わらず、毎回刷り上がりを⾒るたびに喜びがあります。

また、製版からインク作り、プリントに⾄るまで、すべての⼯程を⾃分の⼿で時間をかけて⾏うことで、「複製」という感覚は次第に薄れていきました。版画は本来複製の技術ではありますが、実際には⼀枚ごとに微細な差異が⽣まれ、同じものはひとつとしてありません。そのずれることも含めて、⾃分の制作になっているように感じています。

私にとっては、刷るという⾏為を通して、イメージが⼀度別のものへと変容すること⾃体が重要です。その「⼀周して別のものになる」感覚が、版画を⾃分の中に引き寄せた⼤きな理由なのだと思います。

ーー展覧会にいらっしゃる⽅々にメッセージをお願いします。

作品を通して、私が⽇常にあけた⼩さな”⽳のようなもの”を⾒ていただけたら嬉しいです。

▶︎今⽥早紀(Saki Imada)プロフィール
1995年、岐⾩県⽣まれ。2018年、京都精華⼤学卒業後、渡英し Simone Rocha にてアシスタントを経験。2019年より writtenafterwards のデザインチームに加わる。2024年より江本伸悟が主宰する私塾・松葉舎に通いながら創作活動を始める。2026年1⽉、初個展「⽷の翳、塵の肌」を flotsam books(東京・代⽥橋)にて開催。

⽇々の⽣活のなかで撮影した写真やドローイングを版にし、布や紙に刷ることで作品制作を⾏う。モチーフとなるのは、部屋に落ちた埃や抜け落ちた髪、⽷屑など、⽣活のなかからこぼれ落ちた⼩さな断⽚。それらをコラージュするようにプリントを重ねることで、いつもの⽇常が少し異なって⾒えてくる。同じように⾒える⽇々のなかに、⼩さな⽳を開けるように制作をしている。

Instagram:

インスタライブのアーカイブをを公開中です。ぜひご視聴下さい。
https://www.instagram.com/p/DXT3zxWAavL/?hl=ja

*アクセス情報:art space "traffic" は自由が丘駅(東急東横線 / 東急大井町線)から徒歩5分。駅正面改札を出て右手に見える自由が丘デパートに沿って「女神通り」を進み、自由が丘デパート〜ひかり街の先の交差点を左折して左手の4軒目(菓子店「黒船」本店向かい)です。

【作家在廊のお知らせ/今⽥早紀Q&A公開】art space “traffic” にて開催中の今⽥早紀展「⽣活の底で」はいよいよ明後日まで。今日から毎日、アーティストが在廊します。ぜひ、今田さんと会いに自由が丘へお出かけ下さい。6月6日(土...
06/06/2026

【作家在廊のお知らせ/今⽥早紀Q&A公開】
art space “traffic” にて開催中の今⽥早紀展「⽣活の底で」はいよいよ明後日まで。今日から毎日、アーティストが在廊します。ぜひ、今田さんと会いに自由が丘へお出かけ下さい。

6月6日(土)15:00〜18:00
6月7日(日)15:00〜18:00
6月8日(月)15:00〜19:00 *最終日

TOKYO ART BEAT ☞ https://www.tokyoartbeat.com/events/-/Saki-Imada-At-Life-s-Depths/art-space-traffic/2026-04-16

QUI ☞ https://qui.tokyo/news/2604-art-space-traffic-saki-imada

FASHIONSNAP ☞ https://www.fashionsnap.com/article/2026-04-09/saki-imada-at-the-bottom-of-life/

▶︎今田早紀Q&A

ーー今年の1⽉に代⽥橋flotsam booksで開催された展覧会「⽷の翳、塵の肌」に今⽥さんが寄せたテキストには、あれらの作品とインスタレーションが、⻑い雌伏の時に「家のなかで横たわるわたしの⼼と⾝体が、布団の底、床の底、家の底へと沈み込んでいく途中で出会った、そこ(底)にひそむ⼩さなものたちの気配」を描いたものであることが綴られています。振り返って⾔葉にできるとしたら、その「気配」の様相とは、どのようなものでしたか。気配は、その後も今⽥さんの⾝近か、どこかに存在していますか。

何⽇も、何週間も、布団の中で横になっているだけの⽣活を続けていると、少しずつ、布団のそばや床に積もる埃の気配が濃くなっていきました。感覚が研ぎ澄まされていくのか、それとも私⾃⾝が布団や床と混ざり合い、部屋の⼀部になっていくからなのか。

意識が広がっていくなかで、そうした暮らしの汚れのようなものは、単なる「もの」というよりも、私以外のいきものが近くにいるような、存在感を帯びて感じられるようになりました。どこか、いきものに近い気配です。

苦しいときには、その気配を感じ取っても、掃除をすることすらままなりません。どうにもできないまま、埃はゆっくりと降り積もり、床や家具を覆っていきます。

今では、その気配は私の⾁体や⽪膚の⼀部になって存在しているように思えます。

ーー今回のステートメントからは、不安に落ち込まぬようバランスを取りながら、⽴ち上がって、かわいいもの、おもしろいことを「⽬を凝らして探している」今⽥さんの回復期の精神が伝わってきます。「⽷の翳、塵の肌」から本展に⾄る過程で、今⽥さんに起きた変化はいかなるもので、作品と制作にどのような影響を与えましたか。

今回変化として⼤きかったのは、「遊び」について思考するようになったことです。

通っている私塾・松葉舎で、半年ほどみんなで「遊びの哲学」について考えることになり、同時にガチャガチャなどの⼩さなおもちゃを集めることに夢中になったことも、きっかけになりました。⾃分がおもちゃに夢中になる様⼦をテキストにして授業内で発表したり、「遊ぶこと」そのものについて考えたりする中で、⽣活の⾒え⽅が少しずつ変わったのです。

たとえば、体の姿勢を低くして視線を落とすだけで、いつもの家の⾵景がまったく違って⾒えました。ある⽇、⼦どもと⼀緒に床に寝そべったとき、そのことに気づいたのです。

その時、誰しもが⼦どもを経験して⼤⼈になっていて、⼤⼈はただの⼤⼈ではなく、柔らかく伸び縮みするように、⼦どもになることができる、両⽅の眼差しをもった存在なのだと実感しました。それは体を低くするという、とても簡単なことだったのです。

さらに、⻑年悩んでいた⾃分の中にいるインナーチャイルドとの向き合い⽅にも発⾒がありました。それもまた、⼀緒にただ遊ぶという関係性でした。今の私の創作は幼少期、特にさみしい思いをしていた12歳の冬の私とともに、遊びながら創作を⾏うというものです。2026年現在と2007年頃の感覚が交差しながら、作品が少しずつ編まれていくのです。

遊び⼼を持つこと、おもしろがることによって、⽣活の⾒え⽅や創作は⼤きく変わりました。これまで⾒つめてきた埃や塵芥といった⾝近なものも、その眼差しを持って繰り返しの⽇常に⼩さな⽳を開ける遊びであり、わたしなりの⾯⽩がり⽅だったのです。この変化は、⼼の回復というよりも、なんてことのない⼩さな発⾒で、⾃分にとってものづくりを楽しむ本質のようにも感じています。

ーー今⽥さんは、⾔葉のレベルではご⾃⾝のヴァルネラビリティ(vulnerability/傷つきやすさ)を隠しませんが、作品表現は堅固な形式と物質性を備えています。今⽥さんの表現のスタイルは、どのように培われたものでしょうか。可能な限り幼少期にさかのぼって、表現スタイルの変遷を教えてください。

傷つきについて⼈に伝えることには、ずっと抵抗があり今でもあります。けれど、正直に、かっこつけずに作った作品の⽅が、不思議と⼼が動くのです。そうした表現は、きっと誰かの⼼にも触れるのではないかと思いはじめています。

⼩さな頃から変わらないのは、⽇常の延⻑に、妄想のファンタジーな世界を重ねて⽣きてきたことかもしれません。私は岐⾩県の⼭奥で⽣まれ育ちました。周りには⼭と川しかなく、家は温泉旅館。同級⽣は9⼈ほどで、友達の家に⾏くにも⾞が必要な環境でした。

そんな場所で、私はひとりぼっちで旅館の中や⼭や川を舞台に、妄想を膨らませながら暮らしを楽しんでいました。そうした⾒⽴て遊びのような時間が、いまの創作の源流になっているのだと思います。

遊びの題材は、いつも魔法や探検でした。地図を描いておもちゃを埋め、数⽇後に掘り返したり、⽵で作った⼸⽮を背負って、懐中電灯や魔法の杖、地図をリュックに詰めて、家の周りをほっつき歩いていました。そうした「⽣活の中を物語へと変えていく視点」は、今の制作にも影響しているのだと思います。

また、最近になってものづくりの中で意識しているのは、「いまの⾃分の果てにあるものは何か」を問い続けることです。シルクスクリーンの版を重ねることや、イメージを重ねていくことは、⾃分の内側に⽳を掘り進めていくような⾏為に近いのではないかと感じています。⽳を掘りながら、⾃分の果てには何があるのか探検しながら探しています。

ーー今⽥さんのプロフィールで⽬を引くのは、シモーン・ロシャ(Simone Rocha)とリトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)という英⽇のファッションブランドに関わってきた経歴です。⼀流メゾンのアトリエ仕事は、インディペンデントなアーティストである今⽥さんに、何をもたらしましたか。

服は、⼈が着ることで花開きます。その”⽴ち上がる”ということに宿る⽣命感、⽴体的で動的な性質には、ファッションという領域を超えて⼈の⼼に触れる表現を⽣み出すたくさんのヒントが隠されているように思います。これからの⾃分の表現も、⾃由に変容する軽やかさや、⾝体の柔らかさを持ってものづくりをしてみたいと考えています。

ーーいまも今⽥さんは、リトゥンアフターワーズのブランド「リトゥンバイ(written by)」にグラフィックを提供するなど、ファッションの仕事を続けています。表現者である⾃分⾃⾝にとっての、ファッションとアートの理想的なバランスを、どのように思い描いていますか。

理想的なバランスというものは、考えたことがありませんでした。そもそも、さまざまな⾯で「理想」というものをはっきりと思い描いていないからかもしれません。

むしろ私は、常に柔軟で、やわらかく、さまざまなものと混ざり合いながら、その時々のバランスをつくっていきたいと思っています。⾃分の作品がファッション的な表現に限らず、さまざまなかたちへと変容していくものであってほしいと思います。

ーー今⽥さんは、⾃分⾃⾝で撮影した画像に基づいて制作することはもちろん、普通は⼈が視線を向けることのない埃、髪の⽑、⽷屑といった微細なもの、むしろ⼈によっては⾒たくないものをモチーフにしています。それは、「誰もがいる世界」を「⾃分⾃⾝の世界」として再構築する営みにも⾒えますが、出来上がった作品が「誰もがいる世界」に差し戻されることを、どう感じていますか。

⾃分では、埃、髪の⽑、⽷屑に視線を向けることが特別なことだという意識はありませんでした。誰の視線の中にも含まれているものだからでしょうか。埃や髪の⽑、⽷屑といったものを、⾃分の⾒た視線で撮影し、プリントし、重ねている。ただそれだけなのだと思います。

ただ、そうしてイメージを重ねていくことで、私たちが無意識に受け⼊れている「⽣活とはこういうものだ」という感覚に、⼩さな⽳をあけることができるのではないかと感じています。それは何かを強く壊すというよりも、気づいたときに、すでにそこに開いているような、かすかな違いのようなものです。

作品が「誰もがいる世界」に差し戻されたとき、その⼩さな⽳にふと気づき、のぞき込む⼈が現れる。そのことで、⽣活が⼤きく変わるわけではないけれど、⾒え⽅がほんの少しだけ揺れ動く。そのような感覚が⽣まれたらいいと思っています。

私は作品として、その⽳をかたちにしていますが、誰しもがそれぞれの⾯⽩い眼差しを持って⽣活を営んでいます。社会はそういった眼差しの集積なのだと思うと、素朴に愛おしく嬉しく思います。

ーー好きな表現者、⽬標としてきた表現者について、具体的な名前や作品名を挙げて教えてください。

特定の表現者や作品は思いつきませんでした。

強いて⾔えば、私の家族や名前も顔も知らない先祖たちのことに思いを巡らせることが、制作の原動⼒であり、ひとつの指標になっているのだと思います。

認知症の祖⺟が書いた⽂字や、亡くなった⽗の部屋から⾒つかった古いアルバム、誰なのかわからない親類の遺影、あるいは⺟の⽣家を襲った⽔害の記憶など。そこにあるのは決して特別にドラマティックな物語ではなく、ありふれたひとつの⼈⽣で、作品として何かかたちが残っているわけではないけれど、そういったものに触れる時、⾃分の⼼は揺れ動きます。

そうしたものに対して、⾃分がどのように⼤切にでき、どのように⾯⽩がることができるのか、そんなことばかり⾃分の作品と対峙しながら思いをめぐらせています。

ーー今⽥さんがいまも通う江本伸悟さん主宰の私塾・松葉舎について、今⽥さんが得た学びという観点から紹介していただけますか。

松葉舎では、受講⽣それぞれが研究テーマを⾒つけていくことから始まります。時間をかけて⾃分が何を考えたいのかを考えます。そして⾔葉からもその思考を深めていきます。

私⾃⾝にとって松葉舎での⼤きな学びは、「⾃分の⾔葉を⾒つけること」でした。

⾔葉のもつニュアンスや成り⽴ちに⽬を向けながら、⾃分が⾔い表そうとしていることに対して、その⾔葉が本当にふさわしいのかを問い続ける。そのような思考を繰り返す中で、少しずつ⾃分の⾔葉を⼿繰り寄せることができてきました。

現在は、作品制作に⼊る前には詩のようなかたちで、⽂章を書き綴ることから始めています。そうして⾃分から出てきた⾔葉を通って、作品の輪郭が少しずつ現れてくるのです。

ーーもともと複製の技法だった版画は、今では⼀点ものの作品を制作する過程で⽤いる技法としても使われるようになりました。今⽥さんの制作プロセス(写真、ドローイング)に版画が加わったことの意味を教えてください。

もともと、⾃分の表現にどの技法が合っているのか、はっきりとはわかっていませんでした。そうした中で、偶然シルクスクリーンプリントに出会い、インクを落として版を持ち上げ、イメージが⽴ち上がる瞬間に強い興奮を覚えました。今でもその感覚は変わらず、毎回刷り上がりを⾒るたびに喜びがあります。

また、製版からインク作り、プリントに⾄るまで、すべての⼯程を⾃分の⼿で時間をかけて⾏うことで、「複製」という感覚は次第に薄れていきました。版画は本来複製の技術ではありますが、実際には⼀枚ごとに微細な差異が⽣まれ、同じものはひとつとしてありません。そのずれることも含めて、⾃分の制作になっているように感じています。

私にとっては、刷るという⾏為を通して、イメージが⼀度別のものへと変容すること⾃体が重要です。その「⼀周して別のものになる」感覚が、版画を⾃分の中に引き寄せた⼤きな理由なのだと思います。

ーー展覧会にいらっしゃる⽅々にメッセージをお願いします。

作品を通して、私が⽇常にあけた⼩さな”⽳のようなもの”を⾒ていただけたら嬉しいです。

▶︎今⽥早紀(Saki Imada)プロフィール
1995年、岐⾩県⽣まれ。2018年、京都精華⼤学卒業後、渡英し Simone Rocha にてアシスタントを経験。2019年より writtenafterwards のデザインチームに加わる。2024年より江本伸悟が主宰する私塾・松葉舎に通いながら創作活動を始める。2026年1⽉、初個展「⽷の翳、塵の肌」を flotsam books(東京・代⽥橋)にて開催。

⽇々の⽣活のなかで撮影した写真やドローイングを版にし、布や紙に刷ることで作品制作を⾏う。モチーフとなるのは、部屋に落ちた埃や抜け落ちた髪、⽷屑など、⽣活のなかからこぼれ落ちた⼩さな断⽚。それらをコラージュするようにプリントを重ねることで、いつもの⽇常が少し異なって⾒えてくる。同じように⾒える⽇々のなかに、⼩さな⽳を開けるように制作をしている。

Instagram:

インスタライブのアーカイブをを公開中です。ぜひご視聴下さい。
https://www.instagram.com/p/DXT3zxWAavL/?hl=ja

*アクセス情報:art space "traffic" は自由が丘駅(東急東横線 / 東急大井町線)から徒歩5分。駅正面改札を出て右手に見える自由が丘デパートに沿って「女神通り」を進み、自由が丘デパート〜ひかり街の先の交差点を左折して左手の4軒目(菓子店「黒船」本店向かい)です。

【今後のアーティスト在廊】今田早紀さんの art space "traffic" 在廊日と時間帯です: 5月29日(金)13:00〜16:005月31日(日)15:00〜18:006月6日(土)15:00〜18:006月7日(日)15:00...
26/05/2026

【今後のアーティスト在廊】
今田早紀さんの art space "traffic" 在廊日と時間帯です:

5月29日(金)13:00〜16:00
5月31日(日)15:00〜18:00
6月6日(土)15:00〜18:00
6月7日(日)15:00〜18:00
6月8日(月)15:00〜19:00 *最終日

今田早紀個展「⽣活の底で」に、ぜひお出かけ下さい。

TOKYO ART BEAT ☞ https://www.tokyoartbeat.com/events/-/Saki-Imada-At-Life-s-Depths/art-space-traffic/2026-04-16

QUI ☞ https://qui.tokyo/news/2604-art-space-traffic-saki-imada

FASHIONSNAP ☞ https://www.fashionsnap.com/article/2026-04-09/saki-imada-at-the-bottom-of-life/

▶︎今田早紀展「⽣活の底で」開催概要
会期:2026年4⽉16⽇(⽊)- 2026年6⽉8⽇(月)
   休廊日▶︎火曜日・水曜日

開場時間:11:00〜19:00

会場:art space “traffic”
   東京都目黒区自由が丘1-25−21
   TEL: 03-3725-8877 www.traffic-pr.com

入場無料

企画:亜洲中西屋(ASHU)
制作:亜洲中西屋(ASHU)/ traffic

▶︎今⽥早紀(Saki Imada)プロフィール
1995年、岐⾩県⽣まれ。2018年、京都精華⼤学卒業後、渡英し Simone Rocha にてアシスタントを経験。2019年より writtenafterwards のデザインチームに加わる。2024年より江本伸悟が主宰する私塾・松葉舎に通いながら創作活動を始める。2026年1⽉、初個展「⽷の翳、塵の肌」を flotsam books(東京・代⽥橋)にて開催。

⽇々の⽣活のなかで撮影した写真やドローイングを版にし、布や紙に刷ることで作品制作を⾏う。モチーフとなるのは、部屋に落ちた埃や抜け落ちた髪、⽷屑など、⽣活のなかからこぼれ落ちた⼩さな断⽚。それらをコラージュするようにプリントを重ねることで、いつもの⽇常が少し異なって⾒えてくる。同じように⾒える⽇々のなかに、⼩さな⽳を開けるように制作をしている。

Instagram:

インスタライブのアーカイブをを公開中です。ぜひご視聴下さい。
https://www.instagram.com/p/DXT3zxWAavL/?hl=ja

*アクセス情報:art space "traffic" は自由が丘駅(東急東横線 / 東急大井町線)から徒歩5分。駅正面改札を出て右手に見える自由が丘デパートに沿って「女神通り」を進み、自由が丘デパート〜ひかり街の先の交差点を左折して左手の4軒目(菓子店「黒船」本店向かい)です。

coconogacco2025年度受講生の作品発表から、髙橋耀さんを亜洲中西屋賞(ASHU Award)に選出させていただきました。
11/05/2026

coconogacco2025年度受講生の作品発表から、髙橋耀さんを亜洲中西屋賞(ASHU Award)に選出させていただきました。

【アーティスト在廊】今田早紀さんの art space "traffic" 在廊日と時間帯です: 5月3日(日)15:00〜18:005月8日(金)13:00〜16:00今田早紀個展「⽣活の底で」に、ぜひお出かけ下さい。TOKYO ART ...
02/05/2026

【アーティスト在廊】
今田早紀さんの art space "traffic" 在廊日と時間帯です:

5月3日(日)15:00〜18:00
5月8日(金)13:00〜16:00

今田早紀個展「⽣活の底で」に、ぜひお出かけ下さい。

TOKYO ART BEAT ☞ https://www.tokyoartbeat.com/events/-/Saki-Imada-At-Life-s-Depths/art-space-traffic/2026-04-16

QUI ☞ https://qui.tokyo/news/2604-art-space-traffic-saki-imada

FASHIONSNAP ☞ https://www.fashionsnap.com/article/2026-04-09/saki-imada-at-the-bottom-of-life/

▶︎今田早紀展「⽣活の底で」開催概要
会期:2026年4⽉16⽇(⽊)- 2026年6⽉8⽇(月)
   休廊日▶︎火曜日・水曜日

開場時間:11:00〜19:00

会場:art space “traffic”
   東京都目黒区自由が丘1-25−21
   TEL: 03-3725-8877 www.traffic-pr.com

入場無料

企画:亜洲中西屋(ASHU)
制作:亜洲中西屋(ASHU)/ traffic

▶︎今⽥早紀(Saki Imada)プロフィール
1995年、岐⾩県⽣まれ。2018年、京都精華⼤学卒業後、渡英し Simone Rocha にてアシスタントを経験。2019年より writtenafterwards のデザインチームに加わる。2024年より江本伸悟が主宰する私塾・松葉舎に通いながら創作活動を始める。2026年1⽉、初個展「⽷の翳、塵の肌」を flotsam books(東京・代⽥橋)にて開催。

⽇々の⽣活のなかで撮影した写真やドローイングを版にし、布や紙に刷ることで作品制作を⾏う。モチーフとなるのは、部屋に落ちた埃や抜け落ちた髪、⽷屑など、⽣活のなかからこぼれ落ちた⼩さな断⽚。それらをコラージュするようにプリントを重ねることで、いつもの⽇常が少し異なって⾒えてくる。同じように⾒える⽇々のなかに、⼩さな⽳を開けるように制作をしている。

Instagram:

インスタライブのアーカイブをを公開中です。ぜひご視聴下さい。
https://www.instagram.com/p/DXT3zxWAavL/?hl=ja

*アクセス情報:art space "traffic" は自由が丘駅(東急東横線 / 東急大井町線)から徒歩5分。駅正面改札を出て右手に見える自由が丘デパートに沿って「女神通り」を進み、自由が丘デパート〜ひかり街の先の交差点を左折して左手の4軒目(菓子店「黒船」本店向かい)です。

個展「⽣活の底で」好評開催中のアーティスト、今田早紀さんに traffic の小原康司がインタビューしました。インスタライブのアーカイブをを公開中です。ぜひご視聴下さい。☞ https://www.instagram.com/p/DXT3z...
20/04/2026

個展「⽣活の底で」好評開催中のアーティスト、今田早紀さんに traffic の小原康司がインタビューしました。

インスタライブのアーカイブをを公開中です。ぜひご視聴下さい。

https://www.instagram.com/p/DXT3zxWAavL/?hl=ja

▶︎今田早紀展「⽣活の底で」開催概要
会期:2026年4⽉16⽇(⽊)- 2026年6⽉8⽇(月)
   休廊日▶︎火曜日・水曜日

開場時間:11:00〜19:00

会場:art space “traffic”
   東京都目黒区自由が丘1-25−21
   TEL: 03-3725-8877 www.traffic-pr.com

入場無料

企画:亜洲中西屋(ASHU)
制作:亜洲中西屋(ASHU)/ traffic

▶︎今⽥早紀(Saki Imada)プロフィール
1995年、岐⾩県⽣まれ。2018年、京都精華⼤学卒業後、渡英し Simone Rocha にてアシスタントを経験。2019年より writtenafterwards のデザインチームに加わる。2024年より江本伸悟が主宰する私塾・松葉舎に通いながら創作活動を始める。2026年1⽉、初個展「⽷の翳、塵の肌」を flotsam books(東京・代⽥橋)にて開催。

⽇々の⽣活のなかで撮影した写真やドローイングを版にし、布や紙に刷ることで作品制作を⾏う。モチーフとなるのは、部屋に落ちた埃や抜け落ちた髪、⽷屑など、⽣活のなかからこぼれ落ちた⼩さな断⽚。それらをコラージュするようにプリントを重ねることで、いつもの⽇常が少し異なって⾒えてくる。同じように⾒える⽇々のなかに、⼩さな⽳を開けるように制作をしている。

Instagram:

*アクセス情報:art space "traffic" は自由が丘駅(東急東横線 / 東急大井町線)から徒歩5分。駅正面改札を出て右手に見える自由が丘デパートに沿って「女神通り」を進み、自由が丘デパート〜ひかり街の先の交差点を左折して左手の4軒目(菓子店「黒船」本店向かい)です。

TOKYO ART BEAT ☞ https://www.tokyoartbeat.com/events/-/Saki-Imada-At-Life-s-Depths/art-space-traffic/2026-04-16

【週末のアーティスト在廊/明日のインスタライブ】個展「⽣活の底で」開催中のアーティスト 今田早紀さんが art space “traffic” に在廊します。 4月18日(土)11時〜15時4月19日(日)16時〜18時また、明日4月19日...
18/04/2026

【週末のアーティスト在廊/明日のインスタライブ】
個展「⽣活の底で」開催中のアーティスト 今田早紀さんが art space “traffic” に在廊します。

4月18日(土)11時〜15時
4月19日(日)16時〜18時

また、明日4月19日(日)19:00から、今田早紀さんをゲストに迎えてインスタライブを配信します。(Instagram の traffic.jiyugaoka より)

ぜひ、お出かけ&ご視聴下さい!

▶︎今田早紀展「⽣活の底で」開催概要
会期:2026年4⽉16⽇(⽊)- 2026年6⽉8⽇(月)
   休廊日☞⽕曜⽇・⽔曜⽇

開場時間:11:00〜19:00

会場:art space “traffic"
   東京都目黒区自由が丘1-25−21
   Tel. 03-3725-8877 www.traffic-pr.com

入場無料

企画:亜洲中西屋(ASHU)
制作:亜洲中西屋(ASHU)/ traffic

▶︎今⽥早紀(Saki Imada)プロフィール
1995年、岐⾩県⽣まれ。2018年、京都精華⼤学卒業後、渡英し Simone Rocha にてアシスタントを経験。2019年より writtenafterwards のデザインチームに加わる。2024年より江本伸悟が主宰する私塾・松葉舎に通いながら創作活動を始める。2026年1⽉、初個展「⽷の翳、塵の肌」を flotsam books(東京・代⽥橋)にて開催。

⽇々の⽣活のなかで撮影した写真やドローイングを版にし、布や紙に刷ることで作品制作を⾏う。モチーフとなるのは、部屋に落ちた埃や抜け落ちた髪、⽷屑など、⽣活のなかからこぼれ落ちた⼩さな断⽚。それらをコラージュするようにプリントを重ねることで、いつもの⽇常が少し異なって⾒えてくる。同じように⾒える⽇々のなかに、⼩さな⽳を開けるように制作をしている。

Instagram:

*アクセス情報:art space "traffic" は自由が丘駅(東急東横線 / 東急大井町線)から徒歩5分。駅正面改札を出て右手に見える自由が丘デパートに沿って「女神通り」を進み、自由が丘デパート〜ひかり街の先の交差点を左折して左手の4軒目(菓子店「黒船」本店向かい)です。

TOKYO ART BEAT ☞ https://www.tokyoartbeat.com/events/-/Saki-Imada-At-Life-s-Depths/art-space-traffic/2026-04-16

Photo: Masaru Tatsuki

【本日よりスタート】今年1⽉、個展「⽷の翳、塵の肌」(flotsam books)で衝撃的なデビューを飾った注⽬のアーティスト 今⽥早紀による発展的な新作展「⽣活の底で」が、いよいよ始まりました。ぜひ art space “traffic”...
16/04/2026

【本日よりスタート】
今年1⽉、個展「⽷の翳、塵の肌」(flotsam books)で衝撃的なデビューを飾った注⽬のアーティスト 今⽥早紀による発展的な新作展「⽣活の底で」が、いよいよ始まりました。

ぜひ art space “traffic”(東京・自由が丘)へ!

TOKYO ART BEAT ☞ https://www.tokyoartbeat.com/events/-/Saki-Imada-At-Life-s-Depths/art-space-traffic/2026-04-16

▶︎アーティスト・ステートメント

「⽣活の底で」

布にインクを刷り重ねていく。
層はゆっくりと増えていく。
インクはにじみ、布はそれを受け⽌める。
⾎液や体液のように、布は⽪膚のように。

布団に横になっている。
そのまま、少しずつ沈んでいく。

⾝体が布に沈み込む。
受け⽌められている感じがする。

床の下。
その奥へ。
まだ下に。

髪が抜け、⽷屑が丸まり、⾷べかすがこぼれ、部屋には埃が静かに積もっていく。
塵芥(ちりあくた)にまみれて、ゆっくりゆっくり沈んでいく。

世界は混迷し、⽣活は⾜元から揺れている。
⽇常と社会がちぐはぐで、⼾惑い、落ち込んでいる。

しかし同時に、わたしの⽇常は⼩さなものに⼼を奪われ、
かわいいものとの出会いを、おもしろいことの発⾒を、⽬を凝らして探している。
素朴な⽣活を楽しんでいる。

穏やかな時間と、先の不安。
同じ⾝体のなかにある。

わたしの布には、明るい⽣活と、不穏な現実が、
同じ層のなかに閉じ込められている。

表⾯は乾いているようで、
内側ではインクが揺れている。
治っていない、瘡蓋のように。

まだ深く潜っていく。
⽣活は続いていく。

埃が降っている。

暮らしからこぼれものたちといっしょに、⽣活の底(そこ)へ。

2026年4⽉ 今⽥早紀

▶︎今田早紀展「⽣活の底で」開催概要
会期:2026年4⽉16⽇(⽊)- 2026年6⽉8⽇(月)
   休廊日☞⽕曜⽇・⽔曜⽇

開場時間:11:00〜19:00

会場:art space “traffic"
   東京都目黒区自由が丘1-25−21
   Tel. 03-3725-8877 www.traffic-pr.com

入場無料

企画:亜洲中西屋(ASHU)
制作:亜洲中西屋(ASHU)/ traffic

▶︎今⽥早紀(Saki Imada)プロフィール
1995年、岐⾩県⽣まれ。2018年、京都精華⼤学卒業後、渡英し Simone Rocha にてアシスタントを経験。2019年より writtenafterwards のデザインチームに加わる。2024年より江本伸悟が主宰する私塾・松葉舎に通いながら創作活動を始める。2026年1⽉、初個展「⽷の翳、塵の肌」を flotsam books(東京・代⽥橋)にて開催。

⽇々の⽣活のなかで撮影した写真やドローイングを版にし、布や紙に刷ることで作品制作を⾏う。モチーフとなるのは、部屋に落ちた埃や抜け落ちた髪、⽷屑など、⽣活のなかからこぼれ落ちた⼩さな断⽚。それらをコラージュするようにプリントを重ねることで、いつもの⽇常が少し異なって⾒えてくる。同じように⾒える⽇々のなかに、⼩さな⽳を開けるように制作をしている。

Instagram:

【明後日から】QUIで、4⽉16⽇(⽊)から art space “traffic”(東京・自由が丘)で開催される今田早紀の個展「⽣活の底で」が紹介されています。京都精華⼤学卒業後、渡英してファッションデザイナー Simone Rocha(...
14/04/2026

【明後日から】
QUIで、4⽉16⽇(⽊)から art space “traffic”(東京・自由が丘)で開催される今田早紀の個展「⽣活の底で」が紹介されています。

京都精華⼤学卒業後、渡英してファッションデザイナー Simone Rocha(シモーン・ロシャ)のアシスタントを経験した今田早紀は、帰国後、ファッションブランド writtenafterwards(リトゥンアフターワーズ)のデザインチームに加わり、かたわら自身の作品制作を行なっています。

撮影し、描画し、シルク印刷の版に起こされた生活のフラグメント(切片)は、コラージュするように刷り重ねられることで、日常を異化する “⼩さな⽳” となって作品に編み込まれます。

今年1月に開催された衝撃的なデビュー個展「⽷の翳、塵の肌」(flotsam books[東京・代⽥橋])からわずか3か月後の本展「⽣活の底で」は、今⽥早紀が “内なる果て” を凝視することで更なる発展を遂げ、アーティストとしての個性を開花させた新作展です。

▶︎アーティスト・ステートメント

「⽣活の底で」

布にインクを刷り重ねていく。
層はゆっくりと増えていく。
インクはにじみ、布はそれを受け⽌める。
⾎液や体液のように、布は⽪膚のように。

布団に横になっている。
そのまま、少しずつ沈んでいく。

⾝体が布に沈み込む。
受け⽌められている感じがする。

床の下。
その奥へ。
まだ下に。

髪が抜け、⽷屑が丸まり、⾷べかすがこぼれ、部屋には埃が静かに積もっていく。
塵芥(ちりあくた)にまみれて、ゆっくりゆっくり沈んでいく。

世界は混迷し、⽣活は⾜元から揺れている。
⽇常と社会がちぐはぐで、⼾惑い、落ち込んでいる。

しかし同時に、わたしの⽇常は⼩さなものに⼼を奪われ、
かわいいものとの出会いを、おもしろいことの発⾒を、⽬を凝らして探している。
素朴な⽣活を楽しんでいる。

穏やかな時間と、先の不安。
同じ⾝体のなかにある。

わたしの布には、明るい⽣活と、不穏な現実が、
同じ層のなかに閉じ込められている。

表⾯は乾いているようで、
内側ではインクが揺れている。
治っていない、瘡蓋のように。

まだ深く潜っていく。
⽣活は続いていく。

埃が降っている。

暮らしからこぼれものたちといっしょに、⽣活の底(そこ)へ。

2026年4⽉ 今⽥早紀

▶︎今田早紀展「⽣活の底で」開催概要
会期:2026年4⽉16⽇(⽊)- 2026年6⽉8⽇(月)
   休廊日☞⽕曜⽇・⽔曜⽇

開場時間:11:00〜19:00

会場:art space “traffic"
   東京都目黒区自由が丘1-25−21
   Tel. 03-3725-8877 www.traffic-pr.com

入場無料

企画:亜洲中西屋(ASHU)
制作:亜洲中西屋(ASHU)/ traffic

▶︎今⽥早紀(Saki Imada)プロフィール
1995年、岐⾩県⽣まれ。2018年、京都精華⼤学卒業後、渡英し Simone Rocha にてアシスタントを経験。2019年より writtenafterwards のデザインチームに加わる。2024年より江本伸悟が主宰する私塾・松葉舎に通いながら創作活動を始める。2026年1⽉、初個展「⽷の翳、塵の肌」を flotsam books(東京・代⽥橋)にて開催。

⽇々の⽣活のなかで撮影した写真やドローイングを版にし、布や紙に刷ることで作品制作を⾏う。モチーフとなるのは、部屋に落ちた埃や抜け落ちた髪、⽷屑など、⽣活のなかからこぼれ落ちた⼩さな断⽚。それらをコラージュするようにプリントを重ねることで、いつもの⽇常が少し異なって⾒えてくる。同じように⾒える⽇々のなかに、⼩さな⽳を開けるように制作をしている。

Instagram:

https://qui.tokyo/news/2604-art-space-traffic-saki-imada

アートスペース・art space “traffic”にて、今田早紀による個展「生活の底で」が2026年4月16日(木)から6月8日(月)まで開催される。(《⽣活の底02》(2026) © Saki Imada)

住所

1-25-21, Jiyugaoka, Meguro-ku
Tokyo
152-0035

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