研磨屋稼業はつらいよ! Grinding / Lapping / Polishing Labo

研磨屋稼業はつらいよ! Grinding / Lapping / Polishing Labo 素材別に目的に応じた表面を作り込むのが研磨技術である。

02/08/2026

年齢的にフルタイムで企業に採用される見込みはないので技術コンサルタントという形で働くことにして6年ほど。日本だけでなく中国や韓国でも働いたが現場の取り組みが合理的で整った企業や、精密加工における意識が薄い企業など色々である。小生の仕事はプロセスの紹介や消耗品のアドバイスよりも精密加工に対する意識を正しい方向に向けることから始めることにしている。

機械のメーカー、型式、研磨プレート、研磨パッド、研磨材を示して「こういうものを使えば良いですよ〜」っていうのはコンサルティングではない。それは物を売りに来る商社マンの仕事だ。技術のコンサルティングとは現場に密着した泥臭い仕事だと小生は思っている。実際に装置を使用して必要な工具や消耗品の扱い方、留意点、加工現象のメカニズム、選択理由と根拠などを現場に植え付けていかなければ技術は育っていかないのだ。現場を育てていくのが自分が思う技術コンサルティングなので、綺麗で快適なオフィスに座ったまま指示するだけでは成立しない。

共感していただける現場の若い人たちと肩を並べて作業するのが楽しみである。加工に興味を持ってもらえるように知識面からもサポートできるので、需要があればこちらに連絡いただきたい。

フリーランス勤務の太客であった企業から事前通告なしで契約解除の連絡が来た。やりかけの加工案件とか、加工プロセス設計も途中なのに解除通告。海外ではこういうのが普通なのだろうか。還暦直前の契約解除により収入源を失ったため、再び契約企業を探すこと...
19/07/2026

フリーランス勤務の太客であった企業から事前通告なしで契約解除の連絡が来た。やりかけの加工案件とか、加工プロセス設計も途中なのに解除通告。海外ではこういうのが普通なのだろうか。還暦直前の契約解除により収入源を失ったため、再び契約企業を探すことになった。年金だけで暮らせないこの国の制度に対して60歳以降は技術顧問業でゆる〜く働くことに決めている。まだ求職中の身分であるけれど・・・(笑)

フルタイム勤務の仕事を探しても業務のマッチングはバッチリなのに年齢で落とされてしまうのだ。定年リタイア直前のベテランよりも、気力体力に満ちた若い人間を採用する方が会社の成長に繋がるという判断はある意味、間違っていない。人事部というのは大いにそういう判断をする部署である。思うところはあるがそういう流れであれば仕方がない。しかし、体力的にフルタイム勤務が辛い、リタイアしたエンジニアの持つ経験値や技能スキルは国の資産だと考えている。そういう人たちを集めて何かできないものか・・・

ここ1年くらいは色々あって疲弊していた。自宅に引きこもっているとネガティブなことばかり考えてしまい、良くないので新緑を眺めて良い空気を吸いに山でキャンプを決行した。綺麗な冷たい川の流れに足を浸けていると童心に戻ったような気持ちになる。焚き火のお世話をしていると無心になれるし、朝には新緑の下でティータイムを。頭の中から悪いガスが抜けていくようで元気が出た。何か夢中になれる場所や時間、趣味があればそれだけで案外、人生は楽しいのかもしれない。その日暮らしの現在は自分のスキルを共有、役立ててくれる契約先を探している。

09/05/2026

一番弟子が3年前に自死で亡くなっていたと昨日知った。急いで昔の職場の同僚と共に線香を上げるため、彼の実家を尋ねる。田舎の広い家に彼の母親ひとりで住んでいた。彼は結婚していて伴侶と子供が二人おり、賑やかな家庭だったはずだ。しかし、彼の法要が済んで嫁さんが子どもたちを連れて家を出たため、お母さんだけが残されたという。事情に一定の理解はできてもお母さんが気の毒でならない。

仕事で嫌がらせされて鬱状態に陥り、一人になった夜の仕事場で彼は生命を絶ったとお母さんは涙を流しながら話してくれた。そこまで追い詰められていた本当の理由はひとつだけじゃない気もするが、本当のことはもう誰にも分からない。お母さんは何度か会社を辞めることを彼に勧めても本人は責任感からかそれをしなかった。できなかったのかもしれない。

彼に仕事を教え込んだのは2001年ぐらいから6年ほど。金属の超精密研磨技術、シリコンウェハーの超精密平行基板の作り方も教えた。トラブル原因究明のため一緒に徹夜したこともあった。展示会に出展して一緒にブースに立ったこともある。彼と過ごした仕事の思い出すべてが懐かしく、そして今は切ない。

死の一線を越えるには非常に勇気が必要だと思われがちだが、実はそんなことはない。ストイックな人には特に何かの拍子に死への恐怖や、遺族のことを忘れてしまうほど視野が狭くなる「死へ誘う波」がふっとやって来る瞬間がある。しかし、そのタイミング時に誰か同僚や友達と一緒にいるとか、それに囚われないほど他の趣味に熱中してるとか、正気に引き戻す因子がその場にあると、その死の一線を越えずに済む。彼はその「死の波」が来た時に無防備に独りでいる事を選択してしまったのだ。

お母さんは亡くした息子のことを話す時に泣いていた。悲しさより息子を守れなかった悔しさから来ているように感じた。自分も似た経験をしているから痛いほどそれが伝わってくる。

彼の墓前で手を合わせ、線香を上げた。「お前、なんてことしてくれたんだ、お母さん泣いてるぞ・・・」墓にそう呟く。私は自分の生活を立て直すことに苦戦して何度かそんな「死への波」が身近にあることを感じたし「楽になろうよ」という甘い誘いが聞こえたこともある。それでも遠くにいる同僚や仲間、友人が苦労しても暮らしていることを思い起こしてもう少し頑張ってみようという気にさせてくれたのだ。死んだ彼もその中の1人だったのに悔しい。

風は強いが天気が良く空気も澄んでいる。筑波山もはっきり見えて新緑が目に滲んだ。

フルタイム勤務で所属した会社を退職して再びフリーランスのエンジニアに戻った。そして生活拠点も前に住んでいた茨城県つくば市へ戻す。毎月決まった日数を契約企業に顔を出すという以前のスタイルからフルリモートにするのが将来的な目標である。還暦を迎え...
31/01/2026

フルタイム勤務で所属した会社を退職して再びフリーランスのエンジニアに戻った。そして生活拠点も前に住んでいた茨城県つくば市へ戻す。毎月決まった日数を契約企業に顔を出すという以前のスタイルからフルリモートにするのが将来的な目標である。還暦を迎えようとしているこんな自分をまだ「ウチに必要だ」と言ってくれる企業に感謝である。どこからも声がかからなくて若い世代に混じってアルバイトで生活費を稼ぐ退役サラリーマンが多いことは予想がつくが、大きな決断や変化を現役時代に繰り返すことで自身の付加価値を積み上げることができたはずなのに、なんだか切なく感じてしまう。

削ったり磨いたりして精密な機能を保証されたデバイスは電子、光学、機械分野において常に需要がある。韓国や中国はこういった産業が急成長したために技術者が育たないという「技術負債」を負っているとされるが、それは日本国内でも同じことが静かに進行している気がするのである。技術継承における課題とも言われており、作業手順を教えることに終始していて「なぜ、ここでこの方法を使うのか、なぜこの工具と砥粒を使うのか」といった理由付けができない作業者が増えているのである。ベテランの先輩技術者がなぜそれを次の世代に継承できないのか、これは現世代が失敗を恐れるあまり、挑戦しないスタイル、リスクを追わないスタイルだからだという。もちろん、全ての現世代がそうだとは言わないがローテクと言われるこの分野の技術・技能はホワイトカラーから「教えれば誰でもできる簡単な作業」認定されている傾向にあり、集められる現世代も仕事に対してあまり熱意のない人間が多く集まるようだ。

できるだけ長く現役生活を送りたいが、仕事ばかりの毎日は送りたくない。趣味的な活動もしたいし、町おこしみたいなこともやってみたいと思う今日この頃である。

住所

Japan , Ibaragi
Tsukuba-shi, Ibaraki
3050044

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