CRECER 歯科医院 開業 経営 コンサルティング

クレセルとはスペイン語で「成長」を意味します。
クレセルでは歯科医師を単に開業サポートすることを目的としていません。 歯科医院の「持続成長」と「成熟経営」を支援することを価値としています。持続的成長が可能な医院スタイルを市場に打ち出し、歯科医院を元気にすることをミッションとしています。

開示命令が「日常」になった日― 歯科医院はGoogleクチコミとどう向き合うべきか患者さんは診療について自由に書くことができます。しかし歯科医院は、守秘義務があるため、事実関係を具体的に説明できません。患者さんは具体的に批判できるのに、歯科...
24/08/2026

開示命令が「日常」になった日
― 歯科医院はGoogleクチコミとどう向き合うべきか

患者さんは診療について自由に書くことができます。しかし歯科医院は、守秘義務があるため、事実関係を具体的に説明できません。
患者さんは具体的に批判できるのに、歯科医院は具体的に反論できない。Googleクチコミは、医療者にとって最初から対等な仕組みではないのです。
それでも、誠実であることと無防備であることは同じではありません。通常の不満、規約違反、医院の信用を著しく損なう悪質な投稿を分け、必要に応じて削除申請や法的対応を検討する時代になりました。
患者さんの秘密を守りながら、医院の信用も守る。そのための線引きが、いま歯科医院に求められています。

https://www.crecer-m.com/info/2026824/

コスパや効率が重視され、文章も人間関係も、できるだけ短く軽くすることが求められる時代です。しかし、本当に伝えたいことまで削ぎ落としてしまえば、残るのは簡潔さではなく、空洞かもしれません。儀式や音楽、そして予防歯科のコンテンツを通して、「無駄...
17/08/2026

コスパや効率が重視され、文章も人間関係も、できるだけ短く軽くすることが求められる時代です。
しかし、本当に伝えたいことまで削ぎ落としてしまえば、残るのは簡潔さではなく、空洞かもしれません。
儀式や音楽、そして予防歯科のコンテンツを通して、「無駄」に見える余白や背景が、なぜ人の心を動かすのかを考えました。
正しいことを短く伝えるだけなら、AIにもできます。人にしか語れないのは、その正しさにたどり着くまでの時間です。
コラム「『そぎ落とし』の代償」を公開しました。ぜひご覧ください。
https://www.crecer-m.com/info/20260628-2-2/

口コミという亡霊最近、歯科業界を見ていて、どうにも気味の悪いものを感じることが増えた。Googleの口コミである。私はこのテーマを何度も書いてきた。口コミが歯科業界を少しずつ蝕み、本来は専門家として患者と向き合うはずの歯科医師が、名前も素性...
03/08/2026

口コミという亡霊
最近、歯科業界を見ていて、どうにも気味の悪いものを感じることが増えた。Googleの口コミである。
私はこのテーマを何度も書いてきた。口コミが歯科業界を少しずつ蝕み、本来は専門家として患者と向き合うはずの歯科医師が、名前も素性も分からない誰かの評価に一喜一憂している。その姿に、強い違和感を覚えるからだ。
もっとも、私の周囲には、それでも口コミを集めようとしない歯科医師も少なくない。口コミが気にならないわけではないだろう。それでも患者に投稿を頼むことはしない。専門職として、そこには越えてはいけない一線があると考えているのだと思う。
患者が感想を書くこと自体は、もちろん悪いことではない。しかし、Googleの口コミには、そもそも「感想」と呼べるほどのものがどれだけあるのだろう。治療の背景や妥当性を十分に理解しないまま、その場の不満や感情だけが書き連ねられているものも少なくない。
もっとも、患者に十分な知識や説明を与えられなかったとすれば、それは歯科医院側の責任でもある。専門家ではない患者に、治療のすべてを理解してもらうことは難しい。それでも、なぜこの治療が必要なのか、どのような限界やリスクがあるのかを、できる限り伝える責任は歯科医師にある。
しかし、説明を尽くしたとしても、医療の妥当性がその場の満足だけで判断されることはある。自分の望む治療をしてもらえなかった、待たされた、注意された——そうした不満が、いつの間にか歯科医院全体の評価へと置き換えられていく。
そのような書き込みに、歯科医師は何を返信すればよいのだろう。そもそも、返信する必要があるのだろうか。診療について説明する責任はあっても、匿名の感情に際限なく付き合う義務まで、歯科医師にはない。そう考えるのが、専門家として健全な感覚ではないだろうか。
昔から口コミはあった。「あそこの先生は丁寧だ」「説明が分かりやすい」。そんな評判が人から人へ自然に伝わっていく。それは、人が社会をつくる以上、ごく当たり前の営みだった。
ところが今、口コミは自然に生まれるものではなく、「集めるもの」になった。患者に投稿をお願いし、コンサルタントは口コミ対策を提案する。さらに、都合の悪い口コミが書かれれば、今度はそれを「消す」業者まで現れた。評価を増やして金を取り、評価を消してまた金を取る。歯科医師の不安は、なかなか優秀な資源なのである。
私は時々、この周辺で商売をしている業者を見ると、ゴキブリを連想する。虫の話ではない。人の不安がある場所に現れ、人目につかないところで静かに増えていく。その生態が、どこか似ているのである。
しかし、本当に厄介なのは彼らではない。悪い口コミを書かれたくない、検索順位を下げたくない、患者を減らしたくない——そうした不安があるからこそ市場が生まれる。業者は需要のある場所に現れただけである。問題は業者ではなく、社会そのものが評価に依存する構造になってしまったことにある。
医療は、本来、そのような世界ではなかった。予防歯科は、十年通って初めて、その歯科医院の本当の価値が分かる。派手さはなくても、地域から長く信頼されている歯科医師がいる。患者に耳の痛いことを言い続けることで、その人の健康を守っている歯科衛生士もいる。そうした価値は、一つ星のレビューでは測れない。
ところが口コミ社会では、顔の見えない患者に「嫌われないこと」が、「正しいこと」よりも優先され始める。患者に迎合し、本来なら伝えるべきことを飲み込む。医療がサービス業であることを意識するあまり、医療であることを忘れていく。それは医療にとって、決して健全な姿ではない。
むしろ、似たような文体と文脈の口コミが不自然なほど並んでいる歯科医院を見ると、私はかえって危うさを感じる。歯科医師自身も、その不自然さには気づいているはずである。それでも不安に耐えきれず、顔の見えない口コミに迎合してしまう。そうして診療の質ではなく、評価の見栄えを整えることに時間と金を使う。医療者は患者の口腔ではなく、スマートフォンの画面を気にするようになる。かくして歯科業界は、静かに劣化していく。
良い歯科医院とは、口コミをたくさん集めた歯科医院ではない。十年後も患者の歯を守り、その人の生活を支えている歯科医院である。しかし、その結果が分かるまで、Googleも患者も待ってはくれない。だから人は、今すぐ目に見える星の数に群がる。
だが、医療の価値を匿名の評価に委ねた瞬間、歯科医師は専門家としての立場を自ら手放すことになる。口コミに支配されているのではない。支配されることを、自分で選んでいるのである。
口コミという亡霊は、勝手に診療室へ入ってきたわけではない。招き入れたのは、歯科医師自身である。

物価高が歯科医療を直撃しています。歯科衛生士不足だけではありません。受付・助手の採用さえ、国内の人材不足のあおりを受け、思うように進まない。その結果、人件費や採用コストは上がり続け、歯科医院経営は、まるで真綿で首を絞められるように少しずつ圧...
29/06/2026

物価高が歯科医療を直撃しています。
歯科衛生士不足だけではありません。受付・助手の採用さえ、国内の人材不足のあおりを受け、思うように進まない。その結果、人件費や採用コストは上がり続け、歯科医院経営は、まるで真綿で首を絞められるように少しずつ圧迫されています。
そんな状況だからでしょうか。最近、歯科医師と話をしていると、こんな言葉を耳にする機会が増えました。
「もう歯科医院経営は厳しいですよ」

「人が採れません」

「患者さんは価格ばかり見ています」

「自費予防なんて広がりません」

「この診療報酬ではやっていけません」
少し前まで、世の中には「日本はもうダメだ」という空気が漂っていました。

いわゆる「日本サゲ論」です。

私は今、その空気が歯科業界にも広がっているように感じています。

私は勝手にこれを「歯科サゲ論」と呼んでいます。
もちろん、現実には多くの問題があります。
人口は減っています。

歯科医院は全国にコンビニより多く存在します。

歯科衛生士不足は深刻です。

材料費も人件費も上がり続けています。

誰が見ても、楽な時代ではありません。
しかし、ここで少し立ち止まって考えたいのです。

本当に歯科業界は、そんなに悪くなったのでしょうか。
私は30年近く歯科業界に関わってきました。

振り返れば、今より良かったとは必ずしも思えません。
当時は「予防歯科」という言葉そのものがほとんど理解されていませんでした。

定期メインテナンスで来院する患者さんは少数派でした。

歯科衛生士が主役となって活躍する診療所もほとんどありませんでした。

歯周病のリスク評価やう蝕管理を日常的に行う医院も限られていました。
それでも、昔のほうが儲かっていたように見える理由があります。

私は、その一つは経営環境の違いだったと思っています。
30年前は、現在ほど労働環境やコンプライアンスへの意識が高くありませんでした。

有給休暇や残業代の取り扱いも、今では考えられないような医院が少なくありませんでした。

もちろん、それは歯科医院だけではありません。当時の社会全体がそういう時代だったのです。

つまり、現在のルールで昔の利益率を比較すること自体、少し無理があります。
一方で、現在はどうでしょう。
予防歯科という言葉は一般にも浸透しました。

定期

物価高や人材不足から「歯科サゲ論」が広がる現代。しかし30年近く業界に関わってきた私は、今が後退ばかりだとは思いません。悲観的な業界論に終始せず「では自院は何を変えるのか」を考え続けること。成功する医院....

1.なぜ今、ホームページの内容が重要なのか2026年6月の診療報酬改定を前に、歯科医院から「ホームページには結局何を書けばいいのですか?」という相談が急増しています。背景にあるのは、令和6年度診療報酬改定から本格化した「施設基準等のホームペ...
25/05/2026

1.なぜ今、ホームページの内容が重要なのか
2026年6月の診療報酬改定を前に、歯科医院から「ホームページには結局何を書けばいいのですか?」という相談が急増しています。
背景にあるのは、令和6年度診療報酬改定から本格化した「施設基準等のホームページ掲載義務」の流れです。

以前は院内掲示だけで済んでいた内容が、現在はホームページ上でも公開が求められるようになりました。

経過措置も終了し、現在は事実上の対応必須の状態に入っています。
多くの歯科医院が以下のような疑問を抱えています。

・ 「厚労省の文章をそのまま貼ればいいのか」

・ 「どこまで書けばいいのか」

・ 「"外来環"が消えたと聞いたが、何が変わったのか」

・ 「医療DXとは何を書けばいいのか」

2.2026年版・主な変更点まとめ
① 外来環の再編(医療安全・感染対策の分離)
最も大きな変更点が「歯科外来診療環境体制加算(外来環)の整理・再編」です。

従来一括運用されていた内容が、以下の2つに分離されました。

・旧称

・新称

歯科外来診療環境体制加算(外来環)

歯科外来診療 医療安全対策加算

(同上)

歯科外来診療 感染対策加算


② か強診 → 口管強へ名称変更
「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(か強診)」は、現在「口腔管理体制強化加算(口管強)」へ名称が変更されています。古い名称のまま掲載している医院は更新が必要です。

③ 情報公開項目の増加
オンライン資格確認・マイナ保険証対応・医療DX推進体制・明細書発行体制など、「情報公開を前提とした掲載項目」が急速に増えています。


3.掲載すべき項目と文例集
重要なのは「制度名称だけを書くのではなく、患者さんが読んで意味のわかる文章に整理すること」です。以下の文例をそのままご活用ください。
医療DX推進体制
📝

1.なぜ今、ホームページの内容が重要なのか 2026年6月の診療報酬改定を前に、歯科医院から「ホーム…

最近、「Google口コミを削除します」という業者を見かけることが増えた。最初に見た時、私は妙な感覚を覚えた。どうやって消すのだろう、と。なぜなら、Google口コミというのはGoogleのプラットフォーム上に存在するものであり、普通に考え...
25/05/2026

最近、「Google口コミを削除します」という業者を見かけることが増えた。

最初に見た時、私は妙な感覚を覚えた。

どうやって消すのだろう、と。
なぜなら、Google口コミというのはGoogleのプラットフォーム上に存在するものであり、普通に考えれば、外部の第三者が自由に操作できるものではないからである。
もちろん、誹謗中傷や虚偽投稿など、ガイドライン違反に該当する口コミをGoogleへ申請すること自体は理解できる。実際、明らかに悪質な投稿に悩まされている医院も存在する。競合による嫌がらせのような投稿もあるだろう。
しかし問題はそこではない。
「削除できます」

「高確率で消せます」

「ネガティブレビュー対策」
こうした言葉が、あまりにも普通に流通し始めていることなのである。
ここで奇妙なことに気づく。
もし本当に、外部業者が自由に口コミを消せるのだとしたら、それはGoogleレビューという仕組みそのものが崩壊しているという話になる。逆に、自由には消せないのだとしたら、「消せます」と断定的に営業すること自体、かなり危うい。
つまり、どちらに転んでも妙なのだ。

しかも、この市場は、人間の“不安”によって成立している。
歯科医院は低評価を恐れる。
検索順位が落ちるかもしれない。

患者が減るかもしれない。

採用に影響するかもしれない。
すると、「なんとかしたい」という気持ちになる。
そこへ、「削除できます」という業者が現れる。

これは少し冷静に見ると、非常に現代的な商売だと思う。
昔の商売は、「便利」を売っていた。

しかし今は、「不安の解決」を売る。

しかも現代では、不安そのものが“市場”になっている。
人は、不安の中では合理性よりも、「安心できそうなもの」に近づいていく。

厄介なのは、この種の商売が、どこか曖昧な言葉で成り立っていることである。
「独自ルートがあります」

「特殊な方法があります」

「対策可能です」
何をどうするのかは、はっきりしない。
だが、依頼する側も、そこを深く追及しなくなる。

なぜなら、不安の最中にいる人間は、「仕組み」より「解決」を求めるからである。
ここには、少し危ういものを感じる。
もし本当に削除保証ができないのであれば、それは何に対して費用を支払っているのか。申請代行なのか。ノ

最近、Google口コミの削除を謳う業者が増加中。外部が口コミを自由に消せるなら、Googleレビューそのものが崩壊する恐れがある。人々は不安から解決策を求め、この種の商売が成り立つ状況が生まれている。曖昧な説明に依...

オーストラリアで施行された16歳未満のSNS利用制限、そして日本でも進みつつある未成年規制の議論を見ていると、私は少し奇妙な逆説を感じます。子どものSNS利用を制限しようとする議論そのものには一定の合理性があるとしても、その議論を設計する側...
27/04/2026

オーストラリアで施行された16歳未満のSNS利用制限、そして日本でも進みつつある未成年規制の議論を見ていると、私は少し奇妙な逆説を感じます。子どものSNS利用を制限しようとする議論そのものには一定の合理性があるとしても、その議論を設計する側が、そもそもSNSを本来の意味で使いこなしているとは言い難いからです。
本来SNSとは、個人と個人が関係を育てるための「ソーシャル」な場であったはずです。ところが現実には、政治の発信も、企業の発信も、多くは整えられた広報文に収斂し、対話より告知が優先されている。少し意地悪に言えば、対話の場であるはずの空間が、巨大な電子看板になりつつあるわけです。その状況を前提にしながら「子どもには危ういから規制を」と言われると、問題は子どもだけではなく、私たち大人が作ってきた情報環境そのものにあるのではないか、と考えたくもなります。
この構図は、不思議なほど歯科医療の情報発信にも似ています。
ここ数年、歯科医院のSNS活用は急速に一般化しました。もちろん、それ自体は時代に即した自然な変化でしょう。ただ、そこに流れてくる情報を眺めていると、時に医療というより「医療を素材にしたマーケティング」のように見える瞬間がある。メインテナンスは定型商品として語られ、症例は結果のビジュアルとして消費され、医院の価値は価格や空間演出と並列で比較される。
もちろん、経営は現実であり、集客も必要です。しかし、本来マーケティングは医療に従属するべきものであって、その逆ではないはずです。ところが両者の主従がひっくり返るとき、静かに失われるものがある。
それは、診断であり、評価であり、リスクの見立てであり、時間をかけた介入設計という、医療の中核にある知的プロセスです。
考えてみれば、歯科医療の価値とは、もともと「見えにくい部分」に宿るものです。だからこそ難しく、だからこそ専門性がある。ところが今のSNSは、その最も重要な見えにくい部分を飛ばし、結果だけを流通させやすい。そこに私は少し危うさを見るのです。
それは知の切り売りに近い。
しかも、この構造は患者側の評価行動にも影響しているように思えます。

Googleマップ

SNS時代に、歯科医院は何を発信すべきか――エビデンスと公益の聖域を守るための視点 インフォメーション | 歯科 開業のコンサルブログ | 2026年4月27日 オーストラリアで施行された16歳未満のSNS利用制限、そして日本でも進...

最近、多くの歯科医院で「発信の強化」が進んでいます。SNS、Googleビジネスプロフィール、ホームページのブログ更新。どの医院でも当たり前のように取り組まれるようになりました。それ自体は、時代の流れとして自然なことですし、必要な取り組みで...
27/04/2026

最近、多くの歯科医院で「発信の強化」が進んでいます。

SNS、Googleビジネスプロフィール、ホームページのブログ更新。どの医院でも当たり前のように取り組まれるようになりました。
それ自体は、時代の流れとして自然なことですし、必要な取り組みでもあります。

しかし現場を見ていると、ある種の違和感を覚えることがあります。
発信が医院を支えているのではなく、いつの間にか、発信が医院の意思決定そのものを引っ張ってしまっている。

そんなケースが確実に増えています。
本来、発信は手段です。

医院がどのような医療を提供し、どのような価値を患者に届けるのか。

その結果として、必要な情報を外に出していく。それが本来の順番のはずです。
ところが、発信を続けるうちに、その順番が少しずつ入れ替わっていきます。
最初に変わるのは、判断基準です。

投稿の閲覧数やいいねの数、フォロワーの増減。

そうした“反応”が気になり始めると、自然と次の投稿は「反応が良かったものに寄せていく」方向に動きます。
これは誰にでも起こる、ごく自然な流れです。

ただ、この時点で、経営の軸はすでに外側に移り始めています。
本来であれば、医院の中にあるはずの評価基準が、いつの間にか外部の反応に置き換わってしまう。

すると、伝えるべき内容よりも、伝わりやすい内容が優先されるようになります。
予防やリスクの説明といった、本来重要であるはずのテーマは、どうしても反応が取りづらい。

一方で、見た目の変化や分かりやすい症例は、数字としての反応が出やすい。
この差が積み重なると、発信の内容は少しずつ偏っていきます。
さらに厄介なのは、この変化が“意図せず起こる”という点です。

誰も医院の方針を変えようとしているわけではありません。

しかし、気づいたときには、診療の中身そのものが「見せやすい医療」に引っ張られていく。
結果として、時間のかかる予防や教育的なアプローチは後回しになり、短期的に変化が見える治療の比重が上がっていく。

そうした変化が、静かに、しかし確実に進んでいきます。
同時に、もう一つの変化が起きます。
それは、「誰に選ばれたいのか」が曖昧になることです。
発信を強化するほど、より多くの人に届けたいという意識が働きます。

露出を増やすこと自体は間違いではありませんが

発信に引っ張られる歯科医院の特徴 —— 経営が“外部評価”に乗っ取られるとき インフォメーション | 歯科 開業のコンサルブログ | 2026年4月9日 最近、多くの歯科医院で「発信の強化」が進んでいます。 SNS、Googleビジネス...

最近、政治の世界ではSNSを活用した発信が当たり前になりました。短い動画やライブ配信を通じて、有権者に直接語りかける。その光景は、一見するとまったく新しい時代の政治のように見えます。しかし、この構造は本当に新しいのでしょうか。歴史を振り返る...
27/04/2026

最近、政治の世界ではSNSを活用した発信が当たり前になりました。

短い動画やライブ配信を通じて、有権者に直接語りかける。その光景は、一見するとまったく新しい時代の政治のように見えます。
しかし、この構造は本当に新しいのでしょうか。
歴史を振り返ると、男子普通選挙の実現によって有権者が一気に拡大した時代、日本でも政治は「限られた層」から「大衆」へと開かれました。その際に重要な役割を担ったのが、街頭演説や弁論大会といった「語りの場」です。
つまり、当時の演説は“アナログ版SNS”とも言える存在でした。

違うのは、媒体がデジタルに変わり、拡散力と速度が飛躍的に高まったことだけです。
この構造変化は、歯科医院経営にもそのまま当てはまります。
かつて歯科医院は、紹介や地域の評判によって患者が集まるモデルでした。

信頼は時間をかけて蓄積され、その結果として患者数が安定していく。
いわば「信頼先行型」の経営です。
しかし現在は、明らかに構造が変わっています。
SNSやGoogleレビュー、ホームページなどを通じて、患者は来院前に情報を取得し、「比較し」「選ぶ」ようになりました。歯科医院は完全に「選ばれる側」に回っています。
つまり、

歯科医院は医療機関であると同時に、選択されるサービス業としての側面を強く持つようになったということです。
この変化を単に「時代だから」と捉えるだけでは不十分です。

本質的に起きているのは、もっと深い変化です。
それは、

信頼の形成プロセスそのものが変わったということです。
従来、信頼は「紹介」「評判」「継続的な関係性」によって構築されていました。

しかし現在は、「投稿の質」「レビュー評価」「情報の見せ方」といった要素が、来院前の意思決定に大きく影響します。
ここで重要なのは、この変化がもたらす“ねじれ”です。
本来、医療の評価軸は明確です。

それは「結果」です。
むし歯や歯周病のコントロール、再発率の低さ、長期的な口腔内の安定。

これらが医療の本質的な価値です。
しかしSNSの評価軸は異なります。
分かりやすさ、見た目の変化、印象の良さ、共感性。
つまり、

医療の評価軸と、発信の評価軸は一致していないのです。
この結果、何が起きるか。
良い医療が評価されるのではなく、

評価されやすい医療が

SNS時代の発信は本当に新しいのか—— 歯科医院経営における“信頼の構造変化” インフォメーション | 2026年4月8日 最近、政治の世界ではSNSを活用した発信が当たり前になりました。 短い動画やライブ配信を通じて、有権.....

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112-0002

電話番号

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