09/10/2026
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【フォルツァ実例】
Villa K (糸島市)
構造規模:木造
用途:セカンドハウス・別荘
建築面積:31.36㎡(9.52坪)
延床面積:45.32㎡(13.71坪)
設計監理:平野公平建築設計事務所
施工:株式会社原口建設
Photograph📸:Techni Staff
《建築家コメント》
海と山の両方を望む急斜面に建つ小さな週末住宅である。
敷地は国定自然公園内に位置し、斜面の勾配は約45度に及ぶ。
このような急峻な地形では、通常は大規模な造成や擁壁によって地形を整える必要がある。
しかし本計画では、地形を作り替えるのではなく、既存の斜面の中に建築を成立させる方法を探った。
建築を等高線に沿うように配置した結果、平面は地形に応答して穏やかな弧を描く形となった。
屋根は斜面をトレースするような勾配とし、山と海を身体的につなぐ。
内部では一間(約1.8m)ピッチで柱が並び、柱と柱の間は開口となる。
この反復するフレームは日々移ろう環境を観測するための定点として機能する。
基礎はこの敷地条件に応答して考案した簡潔で低コストな構法によって成立している。
掘立柱や懸造りの地形と関係を参照しつつ、実現可能な工法に落とし込んだ。
掘削機のアームで直接穴を掘り、そこに鉄骨フレームを挿入してコンクリートで固めることで、杭と高床が同時に成立するアイスキャンディーのような基礎構造を形成している。
このような地形と共存する構法は日本だけでなくアジア各地の伝統的な住宅にも見られ、地形に適応する合理的な技術であると同時に、自然を作り替えるのではなく、その中に身を置くものとして建築を捉える自然観の表れとも考えられる。
建築面積32㎡の小さな建築は、周囲の環境を観測するための拠点として計画されている。
海と山の風景、天候や季節の変化が柱の間から連続的に現れ、日常の中に取り込まれ、風景そのものを感じ取るための静かな装置として存在する。
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