16/07/2018
思い出は、プライスレス
10年ほど前、姪の結婚式で訪れた沖縄宮古島の古着屋で、宮古上布と呼ばれる紬の着物を、妻が購入しました。
古着にしては、ちょっと値が張ったので、少し躊躇しましたが、製品の希少性から、思い切って購入を決断しました。
妻は、身長が低いので、ぎりぎり、そのまま着られるという判断をしましたが、やはり多少無理があって、あやうく箪笥の肥やしになる所でした。
しかし、洋服のリメイクをされている方と知り合いになり、相談をしたら、なんと、紬の着物がワンピースに変身したのです。
生地は、希少性のあるもの、そして、沖縄の気候にあったものだから涼しい(私は着たことがないので、想像)。
絽とか紗という着物がありますが、そんな感じのものだと思います。
そして、妻が、そのリメイクしたワンピースを、服飾関係の仕事をされていた方にお見せしたら、「なんでも買えるじゃない」ということを言われたらしい。
買えるとか、買えないとか、そういうことじゃないと思います。
100年以上も経っているかも知れない沖縄の昔の紬が、ワンピースに蘇って、再び、日常的に使われる。そして、それを発見し、思いついて、洋服にリメイクし、息を吹き返らせたという所を、妻はその方と共有したかったのだと思います。
その方とは、20年来のお付き合いがあります。会社がダメだった時も、多少良くなってからのことも、再び、落ち込んだり、盛り上がったりと、歴史を共有しています。
だから、「盛り上がれる」と思って、紬の古着をリメイクして、ワンピースにしたものを、わざわざ見せに行ったのですが、残念な結果になってしまいました。
確かに、10年前よりは、今の方が経済的にも豊かです。でも、10年前、古着に何万も出し、そして、数年前、洋服にリメイクしたという「物語」を面白がって欲しかった。妻が落胆する姿を見て、私も、申し訳ない気持ちになりました。
実は、私にも、責任があるのです。
思い出は、プライスレス。
買えるとか、買えないではなく、物語を共有したい。
さて、今日も一日頑張りましょう。
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