30/10/2025
今年も奈良国立博物館で開催される正倉院展を観ることが出来ました。
これは着物制作の上で欠かせない資料、史料であり、改めて先人の技術の素晴らしさを知って、今の和装製品のヒントにできる素晴らしい展示です。
今年改めて三纈の原点を辿ることが出来ました。
三纈(さんけち)とは
纐纈(こうけち)、﨟纈(ろうけち)、夾纈(きょうけち)の三種。
写真2枚目3枚目
板締め絞り(夾纈、きょうけち)
生地を模様を彫った2枚の板で挟んで、布を染料に浸す技法です。
板で挟んだ部分は染まりません。
写真4枚目5枚目
絞り染め(纐纈、こうけち)
生地を糸で縛ったり縫い止めたりして、染料が届かない部分を作る技法です。
糸を解くと模様が浮かび上がります。
写真6枚目
ろうけつ染め(臈纈、ろうけち)
熱で溶かした蝋(ろう)を布に塗布して防染する技法です。
蝋が乾くとできる亀裂に染料が入り込むことで、独特の模様が生まれます。
現代の「ろうけつ染め」に技法が受け継がれています。
現在ではろうけつ染め、板締め絞りや鹿子絞り有松絞りは流通しておりますが、本当の夾纈だけは本当に難しくごく稀にしか見受けることは無いように思います。
7枚目の写真は七宝紋様を縫い締めで表現してあるのですが、七宝が奈良時代から紋様として確立していたのは初めて知りました。雪輪が平安時代からの紋様とは認知していたのですがそれより古く天平の時代からとは驚きです。
七宝は輪繋がりとも言い、丸く幸せが途切れることなく続く吉祥文様です。
正倉院展は行く度に新たな発見と出会いと感動があり、仕事のモチベーションが上がります。
是非皆さんも機会があれば行ってみてください。
#さとみ呉服 #着物 #きもの #染匠 #悉皆 #染め屋 #着物プロデューサー #アドバイザー #染匠さとみ呉服 #板場 #板場友禅 #いろのり #染色 #染色技法 #小紋