表具処 紅屋紅陽堂

表具処 紅屋紅陽堂 古書画修復
美術表装(掛け軸、屏風、額、襖、障子)
油団製造

16/08/2026

【油団】油団とは、ひんやりとした涼感を持つ、和紙製の伝統的な敷物です。

🔸和紙を貼るたび、打ち刷毛という刷毛で叩いて接着させます。貼られる面の和紙と、貼る方の和紙の繊維を絡ませて、しっかりくっつけます。
🔸「しっかりくっつけたいから」、というよりは、「ギリギリまでノリの濃さを薄くしたいから」打ち刷毛を使います。夏が終わると油団は丸めて片付けることが多く、1年後広げた時に巻きぐせが自然と直るように、極力薄いノリを用いて接着させます。
🔸この技法は、掛軸に用いられる技法と同様のものです。季節や行事により掛け替える掛軸は、掛けた時に巻きぐせが強く付かないように、ノリを薄くし、打ち刷毛で叩きます。
🔸最後の仕上げには豆腐を塗り込みます。ツヤ出しの効果があります。おそらく、豆腐で目地埋めをすることで、よりツルツルになるのだと考えられます👀 完成後は、年を経るごとに、深い飴色へと変化していきます。

🔹動画は今年、お客さまに納めさせていただいた4畳半の大きさの油団です。
🔹ゴロンと寝転がるとヒンヤリ気持ち良い🎐、油団。寝転がった1畳分の背後にある和紙たちは、合計約2万3000回ほど叩かれています。

今では紅屋が全国で唯一の、油団を製作しているお店となりました。細々とですが、ご注文のある限り、製作し続けていくつもりです。

#油団 #和紙 #伝統工芸 #敷物

♪Mattias Teil

【掛軸】🔸厚い和紙に書かれた句を掛軸にお仕立てさせていただきました。お客さまから、「高さのあるお掛軸にして欲しい」とのことで、台紙付きの表装(本紙の背後に紙を配置して表装すること)に仕立てました。🔸形式は草の行。お茶掛けと言われる形式の一つ...
12/08/2026

【掛軸】
🔸厚い和紙に書かれた句を掛軸にお仕立てさせていただきました。お客さまから、「高さのあるお掛軸にして欲しい」とのことで、台紙付きの表装(本紙の背後に紙を配置して表装すること)に仕立てました。
🔸形式は草の行。お茶掛けと言われる形式の一つです。本紙(こちらのお掛軸は台紙を含みます)をぐるっと囲む裂の、左右に付く部分(=柱)がとても細いのが特徴です。
🔸お客さまの、亡くなられたお父さまが書かれた句です。知人の方から、萩にて作られたお椀を頂いた際に詠まれた句で、いただいたお椀は、(病床の)私のしもぶくれた手にはあまるものだ、といった内容の句となります。その際に頂いたお椀と共に床の間へ飾りたい、とご依頼をいただきました。

🔹句の内容から、ややうら寂しい印象もあり、明るめの裂は使わず、落ち着いた表装を心がけました。また、本紙である和紙は手漉きのもので、その周囲の、繊維の毛が見えている状態(=耳付き)が綺麗だったので、裁断せずにそのままの状態でお仕立てさせていただきました。

🔸本紙が厚くて巻くことができないため、下から、及び上からも紙管を差し込んで両側から巻き、平箱におさめるような仕様にて、納めさせていただきました。
🔹どのような作品であれ、「お掛軸にお仕立てできるでしょうか」といったご相談には極力応じさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

※お客様の許可を得て掲載させていただいています。

#掛軸 #掛け軸 #床の間 #和紙

13/06/2026

【裏打ち】
大きな紙の裏打ち(裏側に紙を貼ること)の動画です。
🔸大きな掛軸に使用する紙を裏打ちしています。
🔸ノリを塗った紙の端に取り板を付けて起こし、ゆっくりと裏打ちしていきます。二人での作業。一人は取り板を支えてゆっくり下ろしていき、もう一人が撫で刷毛で撫でていきます。
🔸今回は紙が大きいので、ホウキも使用しています。広い面積をさっ、と撫でるのに適しています。ノリで濡れた紙がたわみ、シワが入りそうなところは撫で刷毛で撫でています。
🔸1回目の裏打ちはホウキ→撫で刷毛→ホウキ。仕上げはしっかり接着させるために厚手の撫で刷毛でしっかり撫でます。2回目の裏打ちは、仕上げ前は全てホウキで貼れました。

🔹一枚の紙を貼るのにも刷毛を替え、撫で方を変え、紙の角度を変えて貼っていきます。
大きな紙がバーンと貼られ、乾いてピンと張る様子は気持ち良いです😊

#掛軸 #掛け軸 #修理 #修復 #和紙

♪/Christine Smit

【掛軸】 観音さまの写真が和紙に印刷された本紙を、表装させていただきました。🔸通常、私は写真を掛軸に仕立てる場合には、周囲の裂に柄のあるものを用いません。落ち着いて鑑賞しにくくなることが多いためです。🔸今回は被写体が観音さまということもあり...
10/05/2026

【掛軸】 観音さまの写真が和紙に印刷された本紙を、表装させていただきました。

🔸通常、私は写真を掛軸に仕立てる場合には、周囲の裂に柄のあるものを用いません。落ち着いて鑑賞しにくくなることが多いためです。
🔸今回は被写体が観音さまということもあり、上下左右を細長い裂で囲む、一文字廻しという形式で製作しました。より格が上がり、神仏表装の略式としても時折採用される形式です。その形式に沿う形で、一文字廻しの部分に龍柄の裂を用いて表装させていただきました。
🔸 写真は高橋光雄氏。長らくフィルムカメラにて撮影し、越前和紙に印刷して作品を制作されている方です。先日の二人展に出品された作品です。

🔹いつも素敵な写真作品を表装させていただける高橋さんには感謝です。高橋さんから伺ったお話のなかに、大きなサイズのアナログフィルム(ブローニーフィルム)が生産終了する、というお話がありました。その投影され、印画された、きめ細やかでなめらかな写真を知る者としては、とても寂しい話です。私も過去によく使用したフィルムです。
🔹フィルムに限らず、美しく綺麗なものや技術が時代のなか、消えていくことは多いです。それを未来へつなぐ仕事、という側面が、表具という分野にもあります。高橋さんの二人展のテーマ「失われていく自然や技術」を伝える、という部分にも共通することかもしれない、と思いました。

#掛軸 #掛け軸 #床の間 #和紙 #フォト和紙

【展示会】長らく表装のお手伝いをさせていただいている、写真家の高橋光雄さんと、竹紙染色家である佐々木理恵さんお二人の展示会が、まなべの館にて開催されております。🔸高橋光雄氏は写真歴60年。今は越前和紙写真作家として、写真を越前和紙に印刷した...
18/04/2026

【展示会】
長らく表装のお手伝いをさせていただいている、写真家の高橋光雄さんと、竹紙染色家である佐々木理恵さんお二人の展示会が、まなべの館にて開催されております。

🔸高橋光雄氏は写真歴60年。今は越前和紙写真作家として、写真を越前和紙に印刷したものを製作し続けています。今回の展示にて掛けられている作品(掛軸)は紅屋にて仕立てさせていただきました。

🔸佐々木理恵氏は福井県鯖江市の伝統的な絹織物「石田縞」を復元、製作されている染色作家の方で、福井県指定郷土工芸品の組合にて度々お会いしております。今回の展示では越前竹紙を織りに組み込んだ作品が展示されています。

【二人展】
4月17日(金)~19日(日)
9時から17時まで(最終日16時まで)
まなべの館 1階展示ホール
観覧料:無料
〒916-0024 福井県鯖江市長泉寺町1丁目9-20

🔹お二人の作品が並んで展示されている空間は、和紙写真と織物の質感が柔らかく感じられて居心地が良く。展示の一端を担うことができて光栄です。展示は明後日日曜日まで。お足を運んでいただけたら幸いです。

#掛軸 #掛け軸 #展示会
#写真 #石田縞 福井 鯖江

【掛軸】桜お客さま「もし良い桜の図があれば購入したいです」「亡くなった夫が好きで、いつもお花見を楽しみにしていて」私「分かりました、良い桜、お探ししますね」よくお花見に行っていたのは足羽川の堤防だったそう。1年半ほど探してこちらの桜と出逢い...
12/04/2026

【掛軸】桜
お客さま「もし良い桜の図があれば購入したいです」「亡くなった夫が好きで、いつもお花見を楽しみにしていて」
私「分かりました、良い桜、お探ししますね」
よくお花見に行っていたのは足羽川の堤防だったそう。1年半ほど探してこちらの桜と出逢い、表装し直しました。

🔸掛軸の仕上がりも良くて(歪み無くまっすぐに掛かり、柔らかく巻けます)、胸を張ってお見せできるな、とホッとしたことを覚えています。
🔸喜んでいただけました。旦那さんの

🔹余談ですが、今年も家族でお花見に行けました🌸
天気も良く、朝から娘と一緒にサンドイッチを作って、買っておいたお団子🍡と共に、妻子3人で幸せな時間を過ごせました。
その後娘と追いかけっこをして、捻挫して今治療中です‥。もう若くないです笑

揮毫:竹田敬方
表具:紅屋紅陽堂

※売約済

#掛軸 #掛け軸 #桜 #床の間 #紅屋紅陽堂 福井

04/04/2026

【掛軸】糸掛け
🔸以前、娘が越前和紙の里 パピルス館での和紙手漉き体験にて製作した和紙を糸張りの掛軸に仕立てました。(先日、台紙選びのショート動画を投稿しています)
🔸四方に張った糸に本紙(中央に配置される絵や書)をくぐらせて掛ける掛軸です。
🔸糸張りの掛軸のメリットとしては、
①本紙に裂を付けないため、本紙そのままの状態で別に保存ができること。
②色紙などの厚みがあるため巻くのには不向きな本紙を掛軸に仕立てることができること。
③掛軸自体の掛け替えではなく、本紙を掛け替えることができるため、季節や気分にあわせ、手軽に同サイズの本紙を掛け替えることができること。
等があります✍️👀

🔹近年、本紙と掛軸を別々とし、掛けた後に本紙を別に保存するような掛軸のご依頼が増えました。過去にいくつか製作したものを投稿しておりますので、ご覧いただけたら幸いです。
🔹今回の本紙は、娘が越前和紙の里にあるパピルス館の、紙漉き体験にて製作した和紙です。ピンクの水玉和紙も、その際に娘が選び、購入したものを背景として製作しました。喜んでくれてよかった♨️

#掛軸 #掛け軸 #和紙 #糸掛け #糸張り

♪Colton Walls

住所

田村町2/10
Sabae-shi, Fukui
916-0087

営業時間

月曜日 09:00 - 17:00
火曜日 09:00 - 17:00
水曜日 09:00 - 17:00
木曜日 09:00 - 17:00
金曜日 09:00 - 17:00

電話番号

+81778621126

ウェブサイト

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