16/09/2019
消費税?
2019年10月が近づきました。標準消費税率が10%に上がります。この機会に、この税が日本に導入されて、どのような変化があったのか、アメリカやイギリスと比較し検証したいと思います。1989年(平成元年)4月、竹下政権時に3%の消費税が導入されました。
その後の税収の推移が図表1です。導入から27年(予測値)の税収合計はほとんど変わりません。消費税が14兆円増加したにもかかわらず、この増加分はこの間にあった所得税(特に高額所得者)と法人税の減額で消えています。
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/011.htm
【図表1】主要税目の税収(一般会計分)(財務省HPより)
H元年 H10年 H20年 H27年 最高値・年
所得税 21.4 17.0 15.0 16.6 26.7、H03
法人税 19.0 11.4 10.0 11.0 19.0、H01
消費税 3.3 10.1 10.0 17.1 17.1、H27
合計 43.7 38.5 35.0 44.7
*平成27年は予測値
1.消費税
日本の消費税率は国際的にみると低いとの指摘もあります。アメリカでは似た税として売上税があり、税率は州ごとに異なりニューヨーク州では4%、高い州でも7.25%、
イギリスでは標準税率は20%、ただし食料品は0%です。
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/itn_comparison/j04.htm
2.所得税・住民税
日本では消費税が所得税と法人税の減額に消えています。では、日本の高額所得者の税は高かったのでしょうか? 2019年1月現在、所得層別税額で、アメリカとほぼ同じです。500万円給与所得者層では、日本の方が倍近くの税となっています。1000万円給与所得者の場合、イギリス、フランス、ドイツと比較すれば相当に低い水準です。
消費税導入後の高額所得者に対する減税処置に正当性があったのか疑念を抱きます。
https://www.nta.go.jp/taxes/kids/hatten/page13.htm
3.寄付文化
アメリカの場合、寄付の文化が浸透し、ウォーレン・バフェット氏は2017年に28億ドル(約3150億円)を寄付、4年連続でこの分野でのランキング首位とのこと。また、個人寄付総額が30兆円、名目GDP比で1.44%となれば、高額所得者の税の低さも、なにやら納得できます。
日本の所得税の水準が高額所得者ではアメリカと同水準であり、低額所得者に対しては厳しい姿が見えてきます。
【図表2】個人寄付総額の日米英比較(寄付白書2017より)
円換算 名目GDP比較 為替レート
日本 7,756億円 0.14%
アメリカ 306,664億円 1.44% 108.8円/ドル
イギリス 15,035億円 0.54% 155.0円/ポンド
高齢化社会の最先端を進む日本の「敬老の日」に
思いを寄せて
2019年9月16日
わが国の税制・財政の現状全般のうち、主要税目の税収(一般会計分)の推移