28/07/2026
「部署の壁」は、
人数が増えた会社の問題だと思われています。
引き継ぎ資料は残っているのに、
前任者が掴んでいた勘所だけが渡っていない。
前の打ち合わせで出た重要な指摘が、
次の資料には一行も残っていない。
よくある光景です。
ところが代表の辻村は、一人で全部やっていた時期に、
まったく同じ症状を自社で出しました。
提案の場で聞いた一言が、研修の教材に反映されない。
研修で出た質問が、次の提案の仮説にならない。
担当は最初から最後まで本人ひとりなのに、
知見が引き継がれていない。
ここで分かったのは、
部署の壁は人数の問題ではない、ということでした。
知見が渡る道が設計されていない。それだけです。
そこで当社は、人を増やす前に部門を作りました。
組織図ではなく、フォルダの構造と運用ルールとして。
分け方の基準は、売上でも作業量でもありません。
「知見が生まれる場所」と「知見を使う場所」です。
AIには、調査の下ごしらえ・下書き・形式の統一・
抜け漏れの点検を任せています。
任せていないのは、何を約束するか、どの案件を受けるか、
お客様に出すものの最終判断です。
狙いは、速く安く作ることではありません。
判断の質を落とさないこと。
そして、一度出した知見を二度と落とさないことです。
もし自社で試すなら、直近で終わった案件を1件選んで、
そこで得た勘所が次のどの文書に書かれたかを辿ってみてください。
辿れなければ、それは誰かの記憶の中にしかありません。
どう設計したかの全文はこちらです。
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隔週の連載として、うまくいかなかったところも含めて書いていきます。
第2回は「顧客情報をAIに入れてよいのか」。
人を増やす前に、部門を作りました。一人で全部やっていた時期に「部門間の連携が悪い会社」と同じ症状が出た理由と、フォルダとルールだけで6部門をつくり、知見が循環する道を設計した実録です。連載第1回。