06/04/2016
税務会計と企業会計の違い
税金の計算をするための税務会計では、それを使う側の国からすれば“利益”が多い方が良いのですが、企業からすると利益が少ない方が良いのです。税金は利益が多ければ増加し、少なければ減少するからです。
でも、財務会計(企業会計)を見たい投資家や債権者に対して、企業の側は利益が沢山出る会社に見せたいのです。信頼度を示す健全性や株価にも影響します。
どちらを重視して経営をするかは企業によって異なりますが、小さい会社では税務会計を大企業や将来上場を目指そうとする中小企業では財務会計(企業会計)を重視する傾向が強いようです。
そして、重視する会計方針に対して企業は有利な行動をしようとしますから、それぞれに規制があるわけです。その規制から、税務会計と企業会計の違いが2つのポイントとして簡単に分かります。
1.経理の計上時期が異なってくる
企業会計(財務会計)では利益を過大に見せないために、「将来的に生じるであろう費用も、認識されるならきちんと計上しなさい」ということが求められます。従って、引当金のようなものが生じることもあります。
しかし、税務会計では利益を過少に見せないために、「未だ発生していない費用まで計上してはなりません」ということになります。財務会計では実際の支払が生じないと費用として認められないのです。
2.経理の計上項目が異なってくる
例えば飲み食いのための費用や保険料には、企業の側の恣意的な使用が可能です。税金を減らしたいならジャンジャンお金を使えば良いのかというと、そんなことをしても税金はとりますよ、というのが国の立場です。貯蓄性の保険に入って保険料を支払えば費用であっても貯金のようなものですから、それは利益を減らす要因の費用とは認めませんよ、となります。飲み食いの費用も簡単に調整ができます。
でも企業会計(財務会計)では、実際に使ってしまっているのだから利益を圧迫したりもします。企業会計ではもれなく費用として計上しますが、税務会計では費用としては認めませんよ、ということがあるのです。
こんにちはペリーいすぅいです。 「税務会計と財務会計(企業会計)は違う」とよく聞くものの、どうも複雑そうで敬遠してしまう方が多いのではないでしょうか。実際に良く分かっていない経理担当者が多いのも事実です(中小企業の経理担当者は分かっている人の方が少ないかもしれません)。 しかし、実は2つのポイントを押さえると簡単に分かるのです! どうも日本では経理とか財務を基礎から勉強しようとすると、すぐに“簿記”から入ってしまいがちです。しかし、簿記というのは財務諸表を作るための事務上のルールでしかありませんから、事務ルールを覚えても会計(経理・財務)が分かるはずはないのです。 会計のプロになる必要は一般的…