31/08/2026
「あのとき、やめておけばよかった」
経営改善のご支援をしていると、この言葉を何度も聞きます。
すでに数千万円の損失が出てしまってから、そう振り返られるんですよね。
でもお話を伺っていると、そこまでいく前に立ち止まれるタイミングって、実は何度もあったように感じることがあるんです。
じゃあ、なぜ立ち止まれないのか。
「もう少し頑張れば取り返せるんじゃないか」
「あと少し続ければ、状況が良くなるんじゃないか」
こう考えてしまうからです。
その気持ち、本当によく分かります。実際に続けたことで持ち直した事業もありますから、一概に間違いとも言えません。
ただ、ここで働いているのが「サンクコスト」という心理でもあります。
すでに支払ってしまって、もう取り戻せないお金のこと。続けてもやめても、そのお金は戻ってきません。
なのに「ここまでかけたんだから」という気持ちが、判断を曇らせてしまう。しかも本人は、合理的に判断しているつもりでいる。ここが一番怖いところだと思っています。
ある経営者の方の話です。
M&Aで事業を拡大されている方が、買収の調査費に1,000万円単位を使った。でも調べていくうちに「これは買ってはいけない」と判断して、その1,000万円を払ったまま見送ったそうです。
すごい判断だなと思いました。
1,000万円ですよ。普通なら「もったいない」が出てきます。
でもその方は、使ったお金とこれからの判断を切り離した。
私自身も「この店舗は撤退されたほうがいいのでは」とお伝えしたことがあります。赤字が何年も続いて、回収の見込みも立たなくなっていたケースでした。
切ることは、諦めることじゃないんですよね。
残したいものを残すために切る。会社を続けるためにこそ、どこかで見切らなければならないことがあります。
「見切り千両」という言葉、聞いたことはありますか?
詳しくはブログに書きました。プロフィールリンクからご覧いただけます。
数字が見えていないと、続けるかやめるかの判断はできません。逆に見えていれば、感覚ではなく根拠で線が引けます。
「うちの数字、経営判断に使える状態になってるかな」と少しでも気になった方は、無料相談もやっていますのでお気軽にどうぞ。
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