15/06/2026
IPI(シンガポール企業庁の傘下にある政府系組織)が、先日開催されたJCTI Launchpadネットワーキングイベントのレポートを公開しました。読み返しながら、このプラットフォームが本当は何を解こうとしているのか、改めて考えさせられました。
登壇した8社。バンドー化学、三井化学、村田製作所、日清紡、日東電工、パナソニック、RICOH、東洋製罐の皆さんに技術力の不足はありません。
海外の日系企業に共通しているのは、N9が「Overloaded Outpost(過負荷な海外拠点)」状態とも呼んでる構造的な課題です。日常業務に追われ共創に時間を割けない現地チーム。PoCの結果が本社の投資判断ロジックに届かない。現地が動かせる範囲と、本社がコミットできる範囲の間に横たわる慢性的なギャップ。これは日本企業固有の弱点ではありません。ただ、シンガポールで活動する皆さんに、驚くほど一貫して現れるパターンです。
JCTI Launchpadは、その摩擦を意識した設計もされています。日系大企業9社(増加中)、JETRO、そして私たちN9。会費なし、参加料なし。異業種の企業が定期的に集まり、技術情報や市場のシグナルを週単位で共有し続けるコミュニティです。競合同士が同じ場に座ることもある。それは意図した設計です。
IPIのCEO、Michael Goh氏はこう述べています。このプラットフォームを通じて日系企業と協業したSMEは、平均で事業リターンが2倍になっている、と。実績も積み上がっています。2024年以来、共創プロジェクト14件、テクノロジーエンゲージメント145件以上。
私たちが手応えを感じているのは、イベントの回数ではありません。マーケティングではなく、場の中で起きていることを見て、新たな参加を希望する企業が後を絶たないという事実です。
シンガポールや東南アジアを拠点に、垣根を越えた共創の可能性を探っている方がいれば、いつでもお声がけください!
Discover how the JCTI Launchpad is helping Singapore SMEs turn Japanese technologies into co-creation projects, commercial opportunities and business growth.